「水平思考」という言葉を聞いたことはありますか?水平思考とは問題解決のために既成の理論や概念にとらわれずアイデアを生み出す方法を言います。AIが様々な仕事を人間の代わりに行う未来、人間はAIにできない分野で活躍していく必要があります。水平思考はそんなAIにできない思考法です。AIは究極の論理思考ですもんね。今回はそんな水平思考を必要とする謎を解きながら「質問力」まで鍛えられる本。ポール・スローンの「ウミガメのスープ」をご紹介します。
ポール・スローンのウミガメのスープ
ウミガメのスープは謎解き本です。それぞれのページに一つ問題が掲載されています。発問者だけが答えを知っています。解答者は「はい」か「いいえ」で答えられる質問を発問者にすることができます。発問者は質問に対して「はい」、「いいえ」、「関係ありません」の3択で答えます。解答者は質問をうまく使って、その問題の答えを推理していきます。
例題:夏祭りと焼きそば
昨夜の夏祭りのことを覚えていた恵那は、私がやきそばを食べようとするのをやめさせた。いったいなぜ?
ラテシンの投稿問題より – http://sui-hei.net/mvs/show/35837
このような問題に対して解答者は様々な質問をします。
焼きそばは毒入りですか?→いいえ
恵那に悪意はありますか→いいえ
恵那は好意で焼きそばを食べるのをとめたのですか?→はい
恵那は大人ですか?→いいえ
うどんではいけないのですか?→はい
焼きそばは塩焼きそばですか?→関係ありません。
解答
昨夜の夏祭りで花火を見た6歳の娘の恵那が
「花火ってどうして光って大きい音が鳴るの?」
と聞いてきた。
私は大きな玉に『火薬』を入れて、それに火を付けて大きな爆発を起こしているのよと説明した。
翌日のお昼、私がカップやきそばを食べようと蓋を開け「かやく」を入れようとしたところを見て昨日の花火の話を思い出した恵那は、「加薬」を「火薬」と勘違いしてしまい
「食べたら駄目!お母さんが爆発しちゃう!」
と、私を危険から回避してくれたのでした。
恵那は子どもで焼きそばのかやくを火薬と勘違いしたというわけでした。
ウミガメのスープの本にはこのような問題がたくさん載せられています。学級活動ですると、メチャクチャ盛り上がります。しかも生徒に「質問力」がつきます。「はい」か「いいえ」で答えに迫る質問を考えるには頭を使わなければなりません。これはやっていただければ分かるのですがら何よりクラスの雰囲気が良くなります。
質問力を鍛えながら、学級を良い雰囲気にできる「ウミガメのスープ」!ぜひ活用してみてください。
アプリにもなっています
新説・ウミガメのスープ【水平思考ゲーム】
調べてみたところアプリにもなっているようです。学校だけでなく、ご家族でもウミガメのスープを楽しんでみてください。
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ネット上にも様々な問題が載せられています。探してみてください。
ウミガメのスープ良問まとめ(KEY THOUGHTへのリンク)
水平思考と似ている言葉にラテラルシンキングがあります。「常識にとらわれず、自由な発想を可能にする考え方」です。気になる方はこちらの記事を読んでみてください。
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