「仕掛け学」を学校教育に活かす

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みなさんは仕掛け学(仕掛学)という言葉をご存じでしょうか?仕掛け学は、大阪大学大学院 経済学研究科教授 松村真宏先生が考えた、人の行動を変える「仕掛け」についての学問です。

仕掛けの目的は人の行動を変えることです。しかし、行動の変化を強制するのではなく、自然に目的とする行動を行わせるように導きます。北風と太陽でいう太陽の方法ですね。

松村真宏先生曰く良い仕掛けとは、

  • 誰もいやな思いをしない
  • 強制されずついやってしまう
  • 仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる

という3つの条件を満たしたものをいうそうです。

例をいくつかあげます。

エスカレーターではなく階段を使わせる仕掛け

健康や筋力のことを考えると階段を使った方がいいことはわかっていますが、エスカレーターと階段が並んであると、どうしてもエスカレーターを使いがちです。では、どうすれば階段を使ってもらうことができるでしょうか。こんなときに「仕掛け学」が役立ちます。その方法とは・・・

 

「階段を鍵盤にして、踏むと音が鳴るようにする」です。たくさんの人が楽しみながら階段を利用するようになります。上の三つの条件もしっかりと満たしていますね。

病院の玄関で消毒をしてもらいたいときの仕掛け

病院には免疫力が低い人も多く、来院者にはしっかりと消毒をしてもらいたい。でも、めんどくさいのか中々消毒をしてもらえないのが現状だったそうです。そんな病院側が考えた仕掛けがこちら・・・

病院の入り口に真実の口を置いたんです。もうお分かりですね。真実の口に手を入れると消毒液がでる仕組みをつくったんです。これによって、それまで来院者の0.5%程度しか利用しなかった消毒液の利用が20%まで増えたそうです。学校でもこの仕掛け学はとても役立つと思います。というよりは、学級経営が上手い先生は、この仕掛け学を知らず知らずに活用していると感じました。松村先生による仕掛学の本もあるので、気になる方はぜひ読んでみてください。

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