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思考力を高める動物将棋(どうぶつしょうぎ)

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 今回は、子どもの思考力をゲームを通して高めることができる動物将棋を紹介します。将棋と聞くと「難しい」「時間がかかる」「堅苦しい」などのイメージを持つかもしれませんが、この動物将棋は、子どもや将棋をしたことのない人も簡単に楽しめるような工夫がたくさんされているのです。

どうぶつしょうぎ

どうぶつしょうぎの工夫

①イラストがかわいい

将棋は「王」「金」「歩」といった漢字が書かれていますが、どうぶつしょうぎはライオンやゾウ、キリンなどのかわいい動物のイラストが描かれています。子どもでもとっつきやすいですね。

②ルールがわかりやすい

将棋と聞くとルールが難しいというイメージがあります。将棋は頭を使う、脳に良いという良いイメージがあるにもかかわらず学校現場で取り入れられることがない一つの理由はルールが複雑で難しいからだと思います。特に、「歩」は前に1マス、「金」は斜め後ろ以外、などと駒によって移動範囲を全て覚えなければなりません。しかし、どうぶつしょうぎは下の写真のように
駒に赤い点で進める範囲が示されているのです。小さい子どもでも分かりやすいですね。また、駒の種類も5種類と少ないのもやりやすいところです。ヒヨコがニワトリに成長(成る)するのも直感的でわかりやすくていいですね。

③盤が小さい

将棋の敷居が高くなる大きな理由が時間がかかることです。30分、長い時は1時間以上かかる将棋は気軽に始めることはできません。どうぶつしょうぎは盤が3×4しかありません。配置は下の通りです。
せまっ!
これで将棋になるのか・・・と思いきや、これが深いんです。やっていただけるとわかるのですが、本当に戦略を考えないと勝てません。それもそのはず、このどうぶつしょうぎを考案したのは現役の女性プロ棋士。練られています。イラストも女性棋士が描かれているそうです。二歩がないことや、相手のライオン(王)を取る以外にも自分のライオンが相手陣地に進む(トライ)しても勝ちだという将棋とは違ったルールがあることで、狭い盤でも高い戦略が必要とされるゲームとして完成されています。
↑どうぶつしょうぎのルール
私はカードでこの将棋を作りました。盤はプリントで代用しました。班に2つ用意したのですが、本当に盛り上がっていました。やっている生徒も、周りで見ている生徒も真剣に考えているのが伝わってきました。思考力を高める良い方法だと思いました。学級経営にも効果的だと思います。どうぶつしょうぎに取り組んだ次の日、ある生徒が自分でどうぶつしょうぎを作って休み時間に遊んでいました。生徒が自分で作ってまで将棋をやりたいと考えたことは素晴らしいとことだと思いました。
子どもの思考力を高めるどうぶつしょうぎ。ぜひやってみてください。
※どうぶつしょうぎは幼児教育にも使えます。1000円程度と買いやすいのでお子様がいらっしゃる方は、チェックしてみてください。
アプリもあります。

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自己紹介(PROFILE)

窪田 一志

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher
家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。
教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。
ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。
先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。
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