天気図から気象を学ぶ方法をまとめてみました。
天気図を使った学習法まとめ
①OHPシートで雲と降水の関係を学ぶ
ラジオ放送を聞いて天気図に天気を書き込ませます。

あらかじめその日の衛星写真をOHPシートに印刷しておきます。

天気図にOHPシートを重ねると、降水のある地域、くもりの地域上に雲があることがわかります。
②天気の変化から、偏西風を知る
午前午後と日付の連続した天気図を用意します。
福岡、大阪、東京の天気を表にまとめさせます。
天気が西から東に変化していくことがわかります。上空に西から東へ風が吹いていることがわかります。偏西風について学ぶことができます。
③雲の位置の変化から速度を調べる

トレースと天気図から雲の移動速度を調べることができます。
連続した天気図を用意します。

雲の右端などの特徴を見つけて点をプロットしていきます。
この天気図の縮尺は1mm=65kmなので、
3日間の雲の移動速度は(12+19+18)/3×65=1061km/日
1061km÷24時間=44.2km/時
雲の移動速度は時速44キロメートル。車くらいの速度なので、車で東へ移動すると、雲とともに移動することになり、天気がずっと一緒なことがあります。
④気温、風向、気圧から前線の通過を予想する

気温、風向、気圧の変化から前線の通過を予想させるワークシートです。

表をグラフに記入させます。

温暖前線を通過すると
弱い雨が長い間降る(通過前)
気温が上がる
風向きが南よりに変わる
寒冷前線を通過すると
気温が急激に下がる
強い雨が短時間降る
風向きが北寄りにかわる
このグラフでは6日の24時〜7日の1時にかけて温暖前線が通過したことがわかります。テストで多く出題されるのは寒冷前線なので、教材としては珍しいグラフだと思います。