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天王寺動物園で骨格について学ぶ③

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これが何かわかりますか?

かなり大きいです。
裏側は穴がたくさん空いていてサンゴみたいです。動物園でこの形といえば、
そう、サイです。

ということで今回はサイを中心に考えていきたいと思います。

サイはウマ目、牛目?

サイはウシとウマのどちらに近いかわかりますか?
正解はウマ目。現在、ウマ目は、ウマ、サイ、バクの3種類しかいません。他のウマ目はみな絶滅してしまったのです。
こちらはサイの頭骨のレプリカです。ウマ目の動物は3種類だけと書きましたが、このサイも絶滅の危機に瀕している。キタシロサイは残り3頭、オスに至っては最後の1頭。(ブログ記載現在)サイを絶滅に追いやっているのはまぎれもなく人間です。
サイのツノには薬の効果があると信じて、罪のないサイが何匹も殺されました。サイのツノはヒトでいう爪のようなものです。そんなものに、薬の効果なんてあるわけないんです。無知って怖いですね。爪ということは切れば生えてくるということです。しかし、野生のサイがそう簡単にツノを切らせてくれる訳はありません。手っ取り早くツノを手に入れるためにたくさんのサイが殺されました。

 密猟者に殺されたサイ(レプリカ)

人間は本当に自分勝手です。サイだけでなく、種がこれ以上減ることのないように意識を高める必要があると思います。

絶滅が心配な動物

このキバの持ち主もサイと同じく絶滅が危惧されています。
これはその動物の歯です。この動物は臼歯が4本しかありません。一生で5回生え変わります。この歯もすり減って抜けたものです。6本目がすり減って使えなくなった時が寿命になります。
持ち主の糞も見せてもらいました。左はサイの糞です。サイ以上に大きな糞。私の手のひらくらいあります。こんなに大きな糞をする生き物といえば1つしかありません。
キリンさんが好きです。でもぞーさんの方がもーっと好きです。ということで正解は「ゾウ」でした。ハルカスをバックに撮ってみました。アジアゾウのひろこです。
ゾウには大きく分けるとアジアゾウとアフリカゾウに分けられます。アジアゾウとアフリカゾウを簡単に見分ける方法は
耳と背中です。耳が小さく背中がとがっているのがアジアゾウ。耳が大きく、背中が凹んでいるのがアフリカゾウです。他にも鼻先や蹄、体表などにもそれぞれの特徴があるようです。(詳しくは富士サファリパークのホームページに載せられています。←リンク
2種類とも絶滅が危惧されています。減少の原因は、キバを狙った密猟と森林の減少。両方とも人間の影響によるものです。日本人だから関係ないとは思わないでください。私たちが毎日贅沢に生活するためにアジアの森林が切られている現実があります。島国だからこそ世界に目を向けていく必要があると思います。子どもたちには他の国の出来事ではなく、同じ地球で起きていることだと真剣に考えてもらいたいです。

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自己紹介(PROFILE)

窪田 一志

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher
家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。
教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。
ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。
先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。
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