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教師に役立つ本4「理科だからできる本当の言語活動」

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昨今の教育の大きな流れの一つが「言語活動の充実」です。 新学習指導要領では「言語活動の充実」が「各教科等を貫く重要な改善の視点」として盛り込まれています。今まで、言語活動は国語科で行うものというイメージが持たれていました。しかし、新学習指導要領では、「言語活動の充実」を全教科・領域で展開するとしています。
考えてみれば、当たり前ですね。みなさんも経験があると思います。定期テストをしていても、

「問題の意味がわからへん。」
「文章題は捨てるわ。」
「『それぞれ』ってどういう意味?」
など、各教科の学習内容ではなく、言語活動でつまづいている生徒がたくさんいます。言語活動を国語科だけに任せていてはいけないのです。 

 理科に言語活動を取り入れる方法

では、理科でどのように言語活動を充実させるのか?この本には、理科だからこそ出来る言語活動があると書かれています。その中でも特に実験について多く書かれています。実験は、理科の授業の中で
特に活発に言語活動が行われます。この本の著者の西川さんは、学校における実験のパターンは大きく三つに分類され、そしてどれも効果的な言語活動が行なわれていないといいます。下の強制ケース、無関心ケース、安易な合意ケースです。理科教師として実験を行い、その通りだと感じます。
面白いですね。この三つのケースは、どれも学力形成にはマイナスです。この状態を乗り越える方法がこの本には書かれています。
理科(科学)は基本的に
①事象や現象に疑問をもつ
②仮説を立てる
③仮説を実証できる実験を行う。
④実験結果から考察を立てる。
⑤次の実験に繋げる。
という流れで行われます。
論理的に筋道を立てて相手を納得させるのが理科における言語活動です。学校の授業では実験の結果ばかりが注目されます。しかし、それは理科の本質でなないと思います。なぜこの実験をしようとしたのか。結果から当時の科学者はどのように考察したのか。これらの方が本当に教えるべき内容だと感じました。
理科の教師にとって、言語活動を充実させることは、生徒が社会にでたときに、「何事も論理的に筋道を立てて物事を説明できる人」にすることを目的としていることを忘れてはいけないと感じました。
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自己紹介(PROFILE)

窪田 一志

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了
家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。
教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。
ブログのアクセス数は月7万pvを超え、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。

【著書】
100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版]

【協力実績】
株式会社 NHKエデュケーショナル
株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部
株式会社 高純度化学研究所
株式会社 アスウム
株式会社 学映システム
東京学芸大学 理科教育学分野
高知大学教育学部附属小学校
横須賀市立浦賀中学校
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