以前、科学を題材にした漫画「ドクターストーン」について記事にしました。
今回は、ドクターストーンにも出てきた「アルミと酸化鉄で超高温の炎」を作る実験の動画をご紹介します。
アルミホイルと酸化鉄でフライパンを融かす実験
仕組み
アルミニウムは、空気中では瞬間的に酸素と反応して酸化皮膜Al2O3(アルマイト)を作ります。これについては、以前記事にしました。
瞬間的に酸素と結びつくということは、酸素と結びつこうとする力が非常に高いということです。アルミニウムのこの性質を利用することで、酸化した金属から酸素を取り除き、純粋な金属を取り出すことができます。酸化した金属とアルミニウムの混合物を加熱すると酸化した金属が急速に還元されます。このときに多量の熱エネルギーが発生し、鉄を融かすことができるのです。この反応はテルミット反応と呼ばれ金属の冶金法として知られています。面白いですね。
「スゲー」で終わらず、理由を解明していくのが理科の授業の醍醐味です。「なぜ?」を大切にした授業を行っていきましょう。
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