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偏光板を理科室で手作りする方法

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偏光板を手作りできるって知っていましたか?気になる材料はPVAシートとヨウ素溶液、ホウ酸です。

偏光板を理科室で手作りする方法

PVAは以前は洗濯糊でした。前までは洗濯糊を薄く広げて乾かしておけばいいPVAシートができたのですが、最近は成分が変わったのかうまく作れないので、業者のPVAシートを利用しました。
ヨウ素溶液はイソジンで構いません。
ヨウ素1%、ヨウ化カリウム0.2%、ホウ酸4%
ホウ酸は毒性があるので注意してください。
PVAシートをヨウ素溶液に浸します。何度か裏返して満遍なくシートをヨウ素溶液に浸けます。ヨウ素溶液はお湯程度の温度の方が反応が早く進みます。
徐々にシートが青紫色になってきました。ヨウ素デンプン反応ではありませんがよく似た反応です。PVAはOH基が多く、その隙間にヨウ素が入ることで色がつくのです。
濃い紺色になったらろ紙にのせます。
よく水分を吸い取ってください。
PVAシートを木の板で挟んで机に固定します。
もう一方を手でゆっくり引っ張ります。

PVAシートが伸びていきます。だいたい元の長さの2倍程度になるように引っ張ります。この状態で机に固定して、20分程度待ちます。

シートが伸びきりました。これで偏光板完成です。
↓偏光の様子
市販のもののように完全に黒くはなりませんが、普通に使えました。
PVAシートに入り込んだヨウ素がシートを伸ばすことで整列するために偏光を得るそうです。偏光板を手作りできるなんて驚きました。あらためて科学の面白さを感じたり実験でした。

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自己紹介(PROFILE)

窪田 一志

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher
家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。
教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。
ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。
先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。
記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。

【著書】


100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版]





授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版]





授業力&学級経営力2024年12月号(記事執筆)[明治図書出版]

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