偏光板を手作りできるって知っていましたか?気になる材料はPVAシートとヨウ素溶液、ホウ酸です。
偏光板を理科室で手作りする方法
PVAは以前は洗濯糊でした。前までは洗濯糊を薄く広げて乾かしておけばいいPVAシートができたのですが、最近は成分が変わったのかうまく作れないので、業者のPVAシートを利用しました。

ヨウ素溶液はイソジンで構いません。

ヨウ素1%、ヨウ化カリウム0.2%、ホウ酸4%
ホウ酸は毒性があるので注意してください。

PVAシートをヨウ素溶液に浸します。何度か裏返して満遍なくシートをヨウ素溶液に浸けます。ヨウ素溶液はお湯程度の温度の方が反応が早く進みます。

徐々にシートが青紫色になってきました。ヨウ素デンプン反応ではありませんがよく似た反応です。PVAはOH基が多く、その隙間にヨウ素が入ることで色がつくのです。

濃い紺色になったらろ紙にのせます。

よく水分を吸い取ってください。

PVAシートを木の板で挟んで机に固定します。

もう一方を手でゆっくり引っ張ります。

PVAシートが伸びていきます。だいたい元の長さの2倍程度になるように引っ張ります。この状態で机に固定して、20分程度待ちます。

シートが伸びきりました。これで偏光板完成です。
↓偏光の様子

市販のもののように完全に黒くはなりませんが、普通に使えました。
PVAシートに入り込んだヨウ素がシートを伸ばすことで整列するために偏光を得るそうです。偏光板を手作りできるなんて驚きました。あらためて科学の面白さを感じたり実験でした。