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エビの解剖(無脊椎動物の解剖)節足動物

time 2017/04/21

無脊椎動物の解剖ということで有頭エビを解剖しました。今回はその方法を書いていきます。

節足動物エビの解剖(無脊椎動物の解剖)

 

無脊椎動物というとイカの解剖が有名ですね。

↑イカの解剖についてはこちらの動画をご覧ください。とても丁寧に説明されています。

エビを解剖したことはありませんでした。1匹200円ということで、ドキドキしながら解剖しました。

節足動物

まずは全身を確認。カラダは外骨格で覆われています。カラダや足は節になっています。


特徴的なのは足です。歩くのに使えそうなのは5対でした。頭の部分からでています。


腹側から見たところ
12対ありました。2対目は二股になっています。腹部から出ている足は泳ぐための足で遊泳脚というそうです。


口の部分です。節足動物なので口は左右に開きます。固い歯が見えました。
ではついに外骨格の内部を解剖していきます。


今回はケニスの解剖セットをつかいました。

頭部の解剖

まずは頭部からです。頭頂部に向けてハサミを入れていきます。
左半分の頭部が見えました。


↑頭部の殻を外したところ。


肉をハサミで切る緑色のものがでてきました。人間でいうと脳のあるところですが、節足動物はここに脳はありません。これはエビの心臓です。背中側にあるんですね。


周囲にはピンク色の膜のようなものがあります。エラです。背中側には内臓がつまっていました。背わたですね。節足動物は背側に臓器があるんですね。

腹部の解剖(背側)



殻をむいていきます。
完全に剥き終わりました。丸裸です。まずは消化管から観察していきます。


エビの肛門は尾びれの先にあります。真ん中の尾びれの先です。
ここからハサミを入れていきます。


緑色の背わたが見えてきました。
緑色のものが内臓です。
緑色の臓器の下には・・・


食道があります。おなかいっぱい食べていたエビなら食道に黒い食べ物が見えるはずです。

腹部の解剖(腹側)

次に腹側です。脊椎動物はその名の通り脊椎をもちます。腹側に臓器、背側に神経です。エビは背中側に臓器をもっています。ということは腹側にあるのは神経のはず。上の写真をよく見ると何やら白いものが見えます。

解剖ハサミで開くと白い神経が見えました。

神経の先には脳があるはずです。
感覚器官である目から脳まで辿っていきます。

目からは視神経がでています。

視神経のさきには白い塊がありました。


これがエビの脳です。
うまく解剖すれば、腹側から頭部にかけて神経を観察することができます。
白い紐状のものが神経です。中央がはしご状に太くなっていて、足の付け根で分かれています。
一定の間隔で神経節がつくられていました。



ヒトと比べると臓器が背側にあったり、神経が腹側にあったりと違う部分もあります。違う生物だから当たり前です。むしろ、生徒に注目させたいのは共通する部分です。消化管がある。目の後ろに視神経があり、脳につながっている。など共通する器官こそ注目させたいです。
エビの解剖から人体の不思議を感じてもらいたいです。

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ふたば

ふたば

1986年生まれ、 近畿大学農学部卒業、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST) 養成過程修了、家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月45000pvを超え、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。ゆくゆくはこのブログの内容を本にしてまとめられたらと考えています。記事執筆、講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。

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