身近なスマホに取り付けるだけで顕微鏡のような世界を体験できる。そんなアイテムがキャンドゥから登場しました。
キャンドゥの顕微鏡レンズ
ふたばが面白いと思ったのは、このレンズがスライド式で焦点を調整できることです。普通の100均の拡大鏡だと固定倍率で「なんとなく拡大して見える」程度のことが多いのですが、こちらは対象との距離を工夫しながらピントを合わせる楽しさがあります。草花の表面や水滴の中の景色など、肉眼では気づかなかった細やかな模様が浮かび上がると、思わずシャッターを切りたくなってしまうのではないでしょうか。
お手軽顕微鏡
ただ、安価なぶん限界もあるようで、焦点距離はかなり短く、被写体にぐっと近づけないとピントが合いにくいようです。そのため、手ぶれや影の写り込みも起きやすいかもしれません。ケースの形状によっては取り付けられないスマホもあると公式サイトに注意書きがあるので、対応範囲を確認してから試すのが安心かもしれませんね。
それでも110円で顕微鏡風の写真が撮れるというのは大きな魅力です。光の当たり方を工夫すれば透明な水晶のように見えたり、昆虫の体表を観察して理科の授業さながらの気分を味わえたりと、子どもから大人までちょっとした探究心をくすぐるアイテムになりそうです。雨あがりに花のしずくを覗き込んでみるとか、身の回りの小さな世界を切り取ってSNSに投稿してみるとか、遊び方の想像もどんどん広がります。
授業で使うなら
110円なら40個買っても5000円以下。クラス全員がタブレットを顕微鏡化させてフィールドワークすることもできるかもしれません。教師としても、日常の理科ネタ収集にぴったりです。実験器具を揃えなくても、スマホとこのレンズだけで「科学の入り口」に触れられるのは素敵なことです。もしかすると理科好きの子どもたちの観察眼を育てる道具としても活躍するのではないでしょうか。
ふたばが思うに、この顕微鏡レンズは「おもちゃ」と「学習道具」の中間のような存在です。完璧な光学性能を期待するより、「110円でここまで見えるのか!」という驚きを楽しむ気持ちで手にすると、一層面白い体験になるのではないと思います。