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ネギの種子で体細胞分裂の観察

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細胞分裂の観察が、うまくいかなくて困っている理科の先生は多いと思います。実はあの実験の失敗のほとんどは「準備不足」にあるんです。今回は失敗しない細胞分裂の実験方法を書いていきます。

ネギの種子で細胞分裂の観察

 

〈実験方法〉

①試料の準備

ネギの種子を買って発芽させる
 教科書にはタマネギを使った実験が載せられていますが、観察はとてつもなく難しいです・・・というか見えません。3クラスやって2班成功という笑えない時もありました(笑)この実験はネギを使うのが一番観察しやすいです。九条ねぎが見やすかったです。
バッドに湿らせたキッチンペーパーを置いて、種を蒔きます。種子が乾燥しないようにラップをします。光の条件がわからないので、私はアルミホイルでカバーをしました。
※今回は他のねぎ(下仁田ねぎ、万能葉ねぎ、万能小ねぎ)も調べて見ました。
2〜3日経つと発根してきます。
1㎝ほどの発根が見られたら、細胞分裂が盛んな午前中(10時くらい)に採取します。
次に固定です。無水エタノール:氷酢酸=3:1で混ぜ合わせたカルノア液に発根した種子を一日漬けて固定します。
↑カルノア液
↑固定した種子
長期保存するときは70%エタノール(エタノール:水=7:3)で酢酸臭が消えるまで(2〜3回)洗ってから、70%エタノールに入れて冷蔵庫で保存します。使用時は水洗いをしてから使います。取り出すときは茶こしをつかうと便利ですよ。
↑長期保存できる。発根種子。一度作るの数年は使えるので便利です。

②解離の仕方

1mol/ℓの塩酸(濃塩酸8.83mlを水に入れて100mlにする)を用意します。
大きめのビーカーに水を入れて加熱し、その中に塩酸の入ったビーカーを入れて60℃になるまで湯煎します。 60℃の塩酸に発根した根を切り取って1〜2分入れます。

③観察方法

スライドガラス上で成長点付近を切り取り、柄付き針で細胞をほぐし、酢酸オルセイン溶液を一滴垂らして10分程度染色します。
余分な染色液をろ紙で吸い取りカバーガラスを掛けます。ろ紙をクッションにして、親指で真上から押しつぶしてから観察します。

image

image

↑九条太ネギ
↑葉ネギ

④保存用プレパラートの作り方

十分に染色した後、ろ紙で酢酸オルセイン溶液を吸い取ります。水を1滴落としてから、ろ紙で吸い取り洗浄します。
グリセリンを少量入れてカバーガラスをかけます。はみ出したグリセリンは綿棒で拭き取ってください。カバーガラスの縁にマニキュアを塗って封印します。
保存用プレパラートは一度作るとずっと観察できるので便利です。ただ、子どもたちのことを考えるとちゃんと実験にをさせてあげたいですね。
今回の実験では、一番観察に適したネギは「九条太ネギ」でした。他にも「ニンニク」が体細胞分裂の観察に適しているという情報もありました。ユリ科は染色体の大きさが大きく見やすいそうです。どのニンニクが一番見やすいかなど、新たな情報をお待ちしています。コメント待ってます。
ということでねぎを使った体細胞分裂の観察の仕方でした。

ふたばのブログが本になりました。(先生向け)

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自己紹介(PROFILE)

窪田 一志

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了
家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。
教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。
ブログのアクセス数は月7万pvを超え、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。

【著書】
100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版]
【協力実績】
株式会社 NHKエデュケーショナル
国立科学博物館
株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部
株式会社 高純度化学研究所
株式会社 アスウム
株式会社 学映システム
東京学芸大学 理科教育学分野
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