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授業で見せたい動画62 塩化水素とアンモニアの反応

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今回は高校化学の範囲です。気体の拡散について学ぶことのできる実験です。

塩化水素とアンモニアの反応からみる気体の拡散



水平においたガラス管の両端に脱脂綿を置き、それぞれ塩化水素とアンモニアで湿らせます。ゴム栓をして管内を観察すると気体の拡散(分子運動)を観察することができます。塩化水素とアンモニアが反応すると塩化アンモニウムが白煙となって発生します。

化学反応式  HCl+NH3→NH4Cl
さて、ガラス管のどの部分で反応が起こるでしょうか?

実験動画

 
この動画では、ガラス管内にPH試験紙をいれてあるのでよりわかりやすいです。
 
塩化水素側で白煙が起こっているのがわかるでしょうか?なぜ中央部ではないのか?分子運動には分子量が関わってきます。アンモニアの分子量は17、塩化水素の分子量は36.5です。同じ温度では、分子量の軽いアンモニアの方が塩化水素に比べて速く進みます。そのため、塩化水素側で白煙が起こるのです。よくみると気体がぶつかり会うときに温暖前線のようにアンモニアが塩化水素に登って前線をつくるのも観察できます。面白いですね。高校の範囲になりますが、こういう知識を中学校の先生が知っておくことで深みのある授業ができると感じました。

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窪田 一志

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher
家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。
教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。
ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。
先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。
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