ふたばのブログ〜理科教育と道徳教育を科学する〜

磁石につくもの、つかないもの

time 2017/01/13

磁石につくものつかないものを調べる実験。小学校では電気を通すものを金属と学習した後の単元になります。電気での学習がしっかりできている生徒は磁石も同様に金属はくっついて、非金属はつかないと考えます。実際に実験をやってみると、お金(小銭)やアルミは磁石がくっつかないことがわかり、【金属=電気が通る=磁石がつく】という考えが間違っていることを学びます。小学校では金属の中でも鉄だけが磁石につくと学習するそうです。
しかーし、せっかく面白い性質を持つ磁石。もっと遊びたいですね。小学校では早くても中学校なら発展的な学習教材として扱えると思いました。復習にもなりますしね。ということで今回は「磁石につくかつかないか〜中学バージョン〜」での実験を考えていきたいと思います。

磁石につくものつかないもの〜発展バージョン〜

磁石につくか調べるもの

●クリップ  ●はさみ   ●スチール缶  ●アルミ缶  
●使い捨てカイロ  ●スパンコール   ●10円玉
 500円玉●1万円札  ●アラザン  ●脱酸素剤  
●クレパス  ●クレヨン  ●コーンフレーク
 
クリップは誰もがつくとわかります。
ハサミは金属部分とプラスチック部分でついたりつかなくなることに気づかせることができます。
スチール缶とアルミ缶の比較は小学校で必ず行われる実験のため、既習事項の確認として使えます。
本番はここからです。

使い捨てカイロ

まずは使い捨てカイロです。化学を先に履修していれば、使い捨てカイロの中身が鉄粉であることがわかるので磁石に引き寄せられることがわかります。使用後の使い捨てカイロ(酸化鉄)と比較して磁力が弱くなることも確かめさせたいです。小学校では砂鉄で遊ぶことも多いようですが、砂鉄が酸化鉄ということは学習していません。鉄だと思っている生徒も多いのではないでしょうか?空気中では穏やかに酸化が進むことを学ぶ機会になるはずです。

お金

スパンコール、10円玉、500円玉は引っかかりやすいです。「金属=磁石にひきつけられる」と考えていると間違えます。金属であっても磁石につかないものがあること。お金は犯罪防止のために磁石につかないようになっていると聞くと納得ですね。

お札

お札は磁石に惹きつけられます。意外ですね。お札と言ってもインクの部分だけ。引きつけられる力はとても弱い下のように竹串と洗濯バサミを使って確かめます。


竹串の先に折り曲げたお札をおきます。


強めの磁石(アルニコやネオジム)を近づけると・・・
お札がゆらゆらと揺れ始めます。



髪の毛などに強く反応することからインクにひきつけられていることがわかります。

福沢諭吉せんせいでは、
「壱」の字に引き付けられます。

アラザン

ケーキなどのデコレーションに使われるアラザン。食べ物だけど電気を通す性質をもっています。色付きは通さなかったりします。磁石にはひきつけられませんでした。砂糖に食用の銀をコーティングしているそうです。金や銀は反磁性体なので磁石にはくっつきません。厳密にいうとかすかに反発しているそうです。

脱酸素剤

脱酸素剤はふたばも正直わかりませんでした。
             
実際に磁石を近づけてくっついたときは感動です。
気になったので調べて見ました。脱酸素剤はカイロと同じで鉄が錆びる時に酸素を吸収するという化学反応を利用して酸素を吸着します。混同しやすいのはシリカゲル。シリカゲルは乾燥剤になります。ケイ酸のゲルを脱水、乾燥させてつくります。吸湿するとピンク色にかわって、乾燥させると透明になります。シリカゲルとはべつに石灰を用いた乾燥剤もあるそうです。脱酸素剤は鉄が入っているから磁石に惹きつけられるんですね。これなら小学校でも使えそうです。

クーピーとクレヨン

続いてクーピーとクレヨンです。時計皿に置いてネオジム磁石を近づけるとクルクルと回りました。
 
茶色だけが反応するようです。茶色系の他に灰色系にも材料として鉄が使われているそうです。おもしろいです。最後に実験したのはコーンフレーク。

コーンフレーク

シャーレに薄く水に張って磁石に近づけると・・・
ふわ〜ふわ〜と磁石に引き付けられました。

驚きです。なんでも、ケロッグの鉄分豊富のコーンフレーク限定のようです。鉄分豊富なものは磁石に
ひきつけられるんですね(笑)

↑成分表にもちゃんと「鉄」と記入されています。ほうれん草もつくんですかね?
身近なものには意外なものが電気を通したり磁石にひきつけられたりします。ゴールデンカレーの金文字はどうでしょう?うーん、謎は深まるばかりですね。
 

down

コメントする




自己紹介

ふたば

ふたば

1986年生まれ、 近畿大学農学部卒業、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST) 養成過程修了、家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月5万5千pvを超え、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。ゆくゆくはこのブログの内容を本にしてまとめられたらと考えています。記事執筆、講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。

おすすめ記事





ふたばのブログについて

子どもの理科離れが問題になっています。しかし、実験を中心とした塾が人気を集め、本屋では科学図鑑が売れているようです。大人も子どもも本当は理科が大好きなんだと思います。では、なぜ理科離れが起こるのか?学校や塾の授業が理科の楽しさを十分に伝えられていないからではないでしょうか。このブログでは学校や塾の理科の授業を楽しくするための情報を書いていきます。教材や教具、面白い実験、ICT機器の活用法、授業で使える動画、教育書の紹介の他、道徳やコミュニケーションゲームなど子どもが人として成長していくための情報も書いていきます。このブログが子どもたちに理科の楽しさを伝えるため、そして子どもたちが明るい未来を作っていくために少しでも役立ってくれたら嬉しいです。

※当サイトはリンクフリーです。記事や画像を引用する場合は、出典元へのリンク、もしくはURLの表示をお願いします。

お問い合わせ






※メールアドレスが公開されることはありません。

内容の確認

上記の内容で送信します。よろしければチェックをしてから送信してください。

Translate