よく机に鉛筆で丸を書いて塗りつぶしている生徒がいます。授業プリントでも図や漢字を塗りつぶしたりしています。
なぜあんなことをするのでしょうか?どれだけ注意してもなくなることはありません。どこの中学校でも定期テスト前日には必ず
「明日はテストだから落書きを消しておくように」
と声かけをしているはずです。
学校の先生にとって謎だった落書きをする理由。それは
ストレス発散!
心と身体のアンバランスな中学生はストレスが多い時期です。精神を保つためにストレス発散として落書きをしているのです。特に塗りつぶすという行為は特にストレス発散に効果があるようです。そこで考えました。塗りつぶさせないのではなく塗りつぶしていい場所を用意すれば、ストレスを発散することが出来るのではないでしょうか?
塗り絵でストレス発散?荒れをなくせるかも!?
「死ね」や「消えろ」という言葉を太字で書いて塗りつぶしている子どもを毎年見るのはそのためですね。
そこで考えました。落書きをやめさせるのではなく、むしろ積極的にやらせた方が生徒のストレス発散になるのではないか?
テストで自席にいるのが難しい生徒に対して
「ジッとしているのがしんどいときは、漢字やひらがなの仕切られた空間を塗りつぶしていくといいよ」
と声をかけたところ、一生懸命に塗りつぶしていました。チャイムが鳴ったときには一時間静かにテストを受けれたことを褒めることもできました。もちろんテスト中に塗り絵をすることはいいことではありませんが、一時間座ることが難しい生徒はクラスに一人や二人はいると思います。
調べてみると「塗り絵」にストレス発散の効果があることがわかりました。
アートセラピー
特にフランスでは塗り絵のことを「コロリアージュ」と呼び、ここ数年ブームらしくプレゼントにもよく選ばれるそうです。塗り絵のように何かを描くことでストレスを和らげる効果を「アートセラピー」と言います。
アートセラピーとは、芸術的な活動を通して自己認識を高め、ストレスやトラウマに立ち向かうことを目的とする精神療法のこと。集中して美しい作品を創造することで、自分と向き合い、心を解放することができ、ストレス解消となるのだそうです。
ただ机に落書きをしても対したストレス発散にはなりません。複雑な模様を好きな色で丁寧に塗っていくことで、創造的な気晴らしと
共に、美から精神的安定を得て、リラックスできるのです。
たしかに、無心に塗り絵に取り組んでいる間は、色々なことを忘れられそうですね。
最近は100均でも大人の塗り絵を見かけます。ストレスをかかえる生徒、支援が必要な生徒にそっと手渡してみてはいかがでしょうか?
↑授業中に教室で座れない生徒も、塗り絵をすることで、教室で過ごすという第一関門を突破できると感じます。また、完成させた時に達成感を得ることもできます。
↓インターネットで無料でダウンロードもできます。ぜひ利用してみてください。
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