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教師に見てほしい動画「生きる力の正体はEQ(エモーショナルインテリジェンス)?」

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「生きる力をつける」のが現在の学校教育の大きな目標です。ただ、「生きる力」ってとても抽象的な表現だと感じます。

  • 自ら学び、自ら考える力
  • AIの影響で職業が大きく変わる中、新たな環境に対応する力
  • 周囲の人間と円滑な人間関係を築けるコミュニケーション能力

など文科省による提言もありますが、「生きる力」という言葉だけを考えると教師の数だけ考え方があると思います。今回は「生きる力」にとても関係が深いと思われる「エモーショナルインテリジェンス(感情知能)」について書いていきたいと思います。

EI(EQ)心の知能指数について

EI(エモーショナルインテリジェンス)もしくはEQ(エモーショナル インテリジェンス クオシェント)という言葉を聞いたことがありますか?日本語でいうとEIは感情知能、EQは「心の知能指数」になります。EIを数値化したものがEQですね。EIを簡単に説明すると「自分や他者の気持ちを察する力」「自分の感情をコントロールする力」になります。

EQについては下の動画がとてもわかりやすくまとめられていますので、ぜひご覧ください。

EQ研究の第一人者であるダニエル・ゴールマンさんによるとEQは大きく4つに分けられます。

  • 自己の自覚
  • 自己の制御
  • 社会的自覚
  • 他者との関係の制御

これらの能力が高い人はEQが高いということになります。

EQに対してIQという言葉があります。今まで学校で身につけさせてきた、いわゆる勉強ができる力はIQ(知能指数)で表せます。IQが高い子どもは本当に将来活躍できるのでしょうか。

IQが高い子どもは将来活躍できるのか

そんな疑問をもち追跡調査を行いました。するとIQの高い子どもたちが必ずしも将来仕事や家庭で活躍できるのではないということがわかったのです。将来経営者になった人とIQの高さに相関関係がないことも分かりました。では、子どもたちが将来活躍するためには何が必要なのでしょうか?それが今回お伝えするEQ(EI)なのです。研究によるとEQの高い子どもたちは将来経営者や社会的に成功している人になる確率がとても高いことがわかりました。社会的に成功できるかどうかはIQではなく、EQの方が重要だということがわかったのです。

学校でEQについて学ぶ

EQ教育に学校でも取り組みたいと感じませんか。

「興味はあるけどEQ教育といわれても何をしていいかわからないし・・・」

という声が聞こえてきそうです。でも、私たちは今までずっとEQ教育をしてきたんです。

  • 相手の気持ちになって考えよう
  • 自分がされて嫌なことは相手にしない
  • 空気を読もう
  • 自分に素直になろう
  • イライラをコントロールしよう

これらはすべて相手の感情や自分の感情を客観的に分析し、対応する力。つまりEQ教育です。EQは簡単な測定テストによって調べることができます。ワークシートもあります。多くの先生にEQについて知っていただき、子どもたちが幸せな人生を送れるように活用してもらえたらと思います。

EQ測定テスト←こちらをクリック

また、EQについては様々な本がでていますので、さらに深く学びたい方は読んでみてください。

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こちらはEI(エモーショナルインテリジェンス)をアニメで説明しています。英語版ですが、音を消して教師が説明するのに使ってもいいかもしれません。活用してみてください。

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自己紹介(PROFILE)

窪田 一志

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher
家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。
教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。
ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。
先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。
記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。

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