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わかる喜び、知る喜び 「なぜ?」を大切にした教育

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いきなりですが問題です。
「サンタすごい靴」は何を表しているでしょうか?

サンタすごい靴

わかりましたでしょうか?
答えは「8」です。
答え合わせをします。
サンタすごい靴
さんたすごいくつ
3+5いくつ
8
わかると簡単ですね(笑)
では、この問題を考えているとき、あなたの頭の中はどのような状態だったのでしょうか?
まず、この問題を解くために必要な情報をかき集めます。
  • 過去に同様の問題を解いたことはないか?
  • サンタ、すごい靴などの単語の情報
  • ひらがな、漢字、カタカナ、数字の情報
これらの情報を一瞬で結びつけて答えを探します。上手く答えを見つけることができたとき、快感物質が脳内を駆け巡り、この問題形式を記憶に定着させます。これが「アハ体験」「わかる喜び」です。
では、第2問

帰るな2塁

         
どうでしょう?一瞬で両生類ということがわかります。これが
「学び•学習」です。

わかる喜びと知る喜び

最近の子どもを見ていると、「わかる喜び」「知る喜び」が減っているように感じます。言い換えると「学習」ができなくなっているような気がします。本来、子どもは知識欲の塊です。小さい子どもがお母さんに
「あれば何?」
「なんで鳥は空を飛べるの?」
「この漢字なんで読むの?」
など質問ぜめにしている光景はよく見られます。
繰り返される質問にイライラしている母親、丁寧に対応している母親など対応も様々です。育児は大変なのでイライラするのもわかりますが、教師としてはやはり丁寧に子どもの「なぜ?」に付き合ってほしいと思います。見ていて周りもホッコリさせられますしね。
子どもの「なぜ?」に丁寧に対応すると子どもは疑問を抱くことに積極的になります。逆に
「なぜ鳥は飛べるの?」
という質問に対して
「鳥だからよ!」※イライラしながら
のような身も蓋もない答え方をされた子どもは
「疑問を持つことはいけないことなんだ。僕が疑問を持つからお母さんをイライラするんだ。」
と疑問を持つことに罪悪感を覚えます。このように育てられると何に対しても疑問を持たず、言われたことだけやる消極的な子どもになってしまいます。
子どもにはいつまでも「なぜ?」という疑問をもち、わからないことを追求していく探究心を持ち続けてほしいです。科学者や大学教授などはこの「なぜ?」を大人になっても失わなかった人達ではないでしょうか?
今の世の中、ただでさえスマホ一つで知りたい情報が読みきれないほどでできます。必要な時にスマホをクリックすればいいので、いちいち調べる必要がないと感じているのかもしれません。脳に情報を貯めるのではなく、スマホが子どもの脳になってしまっているのです。スマホを忘れることは脳を忘れるのと同じことなので、スマホは手放せません。忘れてしまうと、自分が脳なし人形になってしまうからです。しかし、スマホは情報を取り出せるだけで活用はしてくれません。情報は持っているだけでは何の意味もありません。必要なときにもっている情報を組み合わせ、今の状況に置き換えて考え、行動に移すことで初めて意味をもちます。そのことに一人でも多くの大人が気付いてもらいたいです。
子どもの「なぜ?」を大切にすることが子どもの「わかった!」に繋がります。そして「わかった!」が次の「なぜ?」に繋がります。
これからは情報をいかに活用できるかが問われる社会です。能力を問われる実力社会です。子どもの将来、日本の未来のために「子どもの『なぜ?』を大切にする教育」を日本全体で考えてもらいたいです。

※過去記事、動画「what is that?」も同じことを伝えてくれます。

子どもに見せたい動画49「子育ての大変さがわかる動画」•「what is that?」

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自己紹介(PROFILE)

窪田 一志

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了
家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。
教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。
ブログのアクセス数は月7万pvを超え、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。

【著書】
100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版]
【協力実績】
株式会社 NHKエデュケーショナル
国立科学博物館
株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部
株式会社 高純度化学研究所
株式会社 アスウム
株式会社 学映システム
東京学芸大学 理科教育学分野
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