ふたばのブログ〜理科教育と道徳教育を科学する〜

Home » コミュニケーション能力・心理 » 「中二病取扱説明書」出そうな杭は出る前に打つ!

「中二病取扱説明書」出そうな杭は出る前に打つ!

calendar

俺は悪だぜ、校則破っちゃうぜ、ガム食っちゃうぜ、ワイルドだろ〜?
なんで、わざわざ学校でガムを噛むの?
なんで、わざわざ大きな音をたてるの?
この職についてすぐの頃は本気で悩んでました。
でも、少ししてわかりました。彼らの思いは一つ!
「かまってほしいo(><)o」
寂しいんだと思います。親の愛が足りていないのかもしれません。
愛が足りないなら与えるのが教師の役目。わかっていても、多くの教師が彼らの行動に困っているのが現状です。
実は、この「かまってちゃん」を激減させる方法があるのです。
それは、「中二病」を利用した方法です。

道徳の授業で使いたい「中二病取扱説明書

子どもたちは、思春期特有の目立ちたがったり、悪ぶったりする様子を「中二病」と呼んでからかいます。これを逆に利用するのです。
方法は簡単。まず、教師から
「今日は中二病について勉強する!」
と宣言します。子どもはざわつきます。そこで「中二病取扱説明書」の本を見せていいます。
「これからの時期、中二病と呼ばれる症状が流行する。今日は中二病がどんな症状なのかを学びます。」
そして、本から抜粋したワークシートを配ります。
ワークシートには、
「先生をセン公、警察をポリ公と呼ぶ。」
「シャツを第二ボタンまで外している。」
「ウザい、ダルい、めんどくさいが口ぐせ。」
など
120の文章が書かれています。
班体制でそれぞれどの程度当てはまるかをお互いに話しあわせてチェックさせます。
生徒は
「これお前のことや!」
「俺、こんなこと言わへんし!」
とワイワイ盛り上がりながらワークシートを埋めていきます。
最後は自分が中二病度0〜120%のどの位置にいるかを確認させます。

 中二病取り扱い説明書の素晴らしいところ

この方法の良いところは、この授業が終わってから、中二病の行動をする生徒がいるとクラス中から
「お前、中二病か!」
「◯◯、中二病やぁ。」
など教師が言う前に生徒が「かまってちゃん」を叩いてくれるのです。
「出る杭を(教師が)打つ」
のではなく
「出そうな杭を出る前に(子どもに)打たせる」
一番いい形だと思います。
「かまってちゃん」が増える中1の三学期か遅くても中二の一学期にはこの授業を実施したいですね。
他学年に資料を紹介したときも、大好評でした。是非やってみてくださいね。
[itemlink post_id=”19416″]
↑私の中二病コレクション(笑)
[itemlink post_id=”19417″][itemlink post_id=”19418″][itemlink post_id=”19419″]

授業で使えるデジタル教材が満載!「ふたば塾」

ふたばのブログの姉妹サイト「ふたば塾」では、理科の授業で使えるデジタル教材やプリント教材、授業動画で使ったスライドを無料で公開しています。

▶ ふたば塾はこちらから

▷ デジタル教材はこちらから

▷ 授業プリントはこちらから

▷ 授業動画のスライドはこちらから

予習や復習で使えるYoutubeチャンネル

Youtubeチャンネル「ふたば塾」では、予習や復習で使える授業動画を配信しています。ふたば塾のデジタル教材に対応しているので関連付けて学習できます。ぜひご活用ください。

▶ ふたば塾のチャンネルはこちらから

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す




自己紹介(PROFILE)

窪田 一志

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher
家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。
教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。
ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。
先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。
記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。

【著書】


100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版]





授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版]





授業力&学級経営力2024年12月号(記事執筆)[明治図書出版]

【協力実績】
株式会社 NHKエデュケーショナル
国立科学博物館
株式会社Gakken
日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」
株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部
株式会社 高純度化学研究所
株式会社 アスウム
株式会社 学映システム
株式会社リバネス(教育応援VOL55)
株式会社ジヤトコ
株式会社CODEGYM
富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」
東京学芸大学 理科教育学分野
高知大学教育学部附属小学校
横須賀市立浦賀中学校
田尻町立中学校
順不同

Apple Teacher



MIE(Microsoft Innovative Educator)