レジリエンス教育③ 勝負ごとが子どもを育てる理由

コミュニケーション能力・心理
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前回の記事では、失敗や負ける経験がストレス耐性を育てるのではないかという話を書きました。今回は、その続きを考えてみたいと思います。この答えを教えてくれたのは子どもたちでした。

勝負ごとが子どもを育てる理由

子どもたちは「最強」が好き

先日、テレビ番組「がっちりマンデー!!」で図鑑が売れているという特集をしていました。

その中で紹介されていたのが「最強王図鑑」です。

  • 動物
  • 恐竜
  • 昆虫
  • 海の生き物

さまざまな生物たちが戦ったら誰が一番強いのかを考える図鑑です。

大人から見ると、

「そんなの本当に戦うわけじゃないし…」

と思うかもしれません。

ところが子どもたちは大興奮です。

学校でも、

  • 「ティラノサウルスの方が強い!」
  • 「いや、モササウルスやろ!」
  • 「ライオンなら勝てる!」

そんな会話が自然に始まります。

ふたばは、この姿を見て改めて感じました。

子どもは本来、勝負ごとが好きなのです。

負けることは嫌なこと

もちろん負けるのは嫌です。

悔しいです。悲しいです。

できれば勝ちたい。

これは自然な感情です。

むしろ負けても何も感じない方が少し心配かもしれません。

ところが最近は、

  • 「負けたら可哀想」
  • 「順位をつけるのはよくない」

という考え方も増えてきました。

確かにその気持ちも分かります。

子どもが傷つく姿は見たくありません。

しかし、本当に勝負ごとを減らすことが子どものためになるのでしょうか。

ふたばは少し疑問を感じています。

負けるから成長する

勝負には必ず結果があります。

優勝する人もいれば負ける人もいます。

トーナメントで考えれば、優勝者以外は全員負けです。

でも、それが大切なのではないでしょうか。

負けたとき、

  • 「悔しい。」
  • 「次は勝ちたい。」
  • 「もっと練習しよう。」

そんな気持ちが生まれます。

そして挑戦する→また失敗する→また挑戦する→・・・

この繰り返しがレジリエンスを育てているように思うのです。

人生も同じです。一度も失敗しない人はいません。一度も負けない人もいません。

だからこそ、小さな負けを経験しながら立ち上がる練習をしておくことが大切なのかもしれません。

体育会系が評価される理由

よく就職活動では体育会系が強いと言われます。

もちろん全員がそうではありません。

しかし、多くの人が体育会系の人に対して、

  • 「粘り強い」
  • 「ストレスに強い」
  • 「向上心がある」

というイメージを持っています。

なぜでしょうか。

それはスポーツの中で数え切れないほど負けてきたからではないでしょうか。

  • 試合に負ける。
  • レギュラーになれない。
  • 記録が伸びない。
  • それでも練習を続ける。

そんな経験が積み重なっているからこそ、困難な状況でも踏ん張れるのかもしれません。

ポケモンが教えてくれたこと

実はふたばの子どもも面白い姿を見せてくれました。

ある時、ポケモンを始めたのですが、最初の頃は負けるとすぐにやめてしまいました。

「もうやらない。」

そう言って別のゲームに移ってしまうのです。

マインクラフトやどうぶつの森のような、自分のペースで遊べるゲームばかりになっていました。

ところが最近になって再びポケモンを始めました。

理由を聞いてみると、同じ登校班の友だちがポケモンをやっていたそうです。

ポケモンを交換してもらったり、

攻略法を教えてもらったり、一緒に話をしたり。

そうしているうちに楽しくなり、気が付けば夢中になっていました。

今では時間を忘れるほど遊んでいます。

負けても続けられるようになったのは、一緒に戦う仲間やライバルができたからなのかもしれません。

学校の大切な役割

学校には様々な役割があります。

勉強を教えることも大切です。

社会性を身につけることも大切です。

その中でも、ふたばは仲間やライバルと出会えることが大きな価値だと思っています。

一緒に頑張る仲間。

競い合うライバルや励ましてくれる友だち。こうした存在があるからこそ、人はもう一度挑戦できます。

一人では諦めてしまうことも、仲間がいると頑張れるのです。

レジリエンスは決して一人で育つものではありません。

人との関わりの中で育っていくものなのかもしれません。

次回はいよいよ最終回です。コロナ禍を経て人と人とのつながりが弱くなった今、家庭や学校でどのように勝負ごとや挑戦の機会を増やしていけばよいのか。ハイハイレースや赤ちゃん相撲などの具体例も交えながら、レジリエンス教育の実践について考えてみたいと思います。

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