これまでの電子顕微鏡では難しかった磁気を帯びる物質の原子構造を観察することができる電子顕微鏡の開発に東京大学の研究チームが成功しました。
世界初の電子顕微鏡を東大などが開発
電子顕微鏡は磁場を使って電子のビームを細く絞って観察するため、磁石など磁気を帯びる物質を観察しようとすると、磁場の影響で物質が壊れることが課題だったそうです。東京大学の研究チームは2枚の磁気レンズを上下に並べ、磁場どうしを打ち消し合うことで、磁場がほとんど発生しない電子顕微鏡を世界で初めて開発することに成功しました。この電子顕微鏡で磁気を帯びる鉄鋼材料を観察すると、物質は壊れず、物質に含まれる鉄の原子が格子状に並ぶ構造を観察することに成功したそうです。すごいですね。日本のモノ作りの凄さを世界に示すことができたと思います。永久磁石や磁気メモリーなどの磁気を帯びた素材は幅広い産業で利用されているので、原子の構造を詳しく分析できることでさまざまな材料や装置の機能や性能を向上させる研究開発が進むと期待されているようです。このような世界的な発見者も元は学生です。理科教育に携われる喜びを改めて感じました。
https://youtu.be/2Z1iFGhpvJM
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