気象の単元で使える前線をつくる実験

2年生、天気の単元は実験が少ないです。そんな天気の単元でできる貴重な実験を紹介します。

液体で前線面をつくる実験

温かい空気と冷たい空気で前線を液体でつくる実験です。冷たい空気を氷で作って線香を使って空気の流れを見る実験もありますが、少し観察しにくいので、液体で行うのも一つの方法だと思います。

水には食紅で色をつけます。
温かい空気をお湯(赤)、冷たい空気(青)を水でつくりました。
 
↓GIFアニメ(クリック)

仕切りを取ると冷たい空気が温かい空気の下に入り込み、温かい空気が上を滑るように進んでいきます。境目が前線面です。
この実験は、水と塩水でもできます。食塩水は水よりも密度が高いので、冷たい水と同じ動きをします。
赤い水が水道水、青い水が食塩水です。お湯の温度を維持するのは大変なので、あらかじめ水に塩化ナトリウムを二つまみ程度混ぜておけば実験がうまくいきます。(ズルですけどね(笑))
以上、前線面の観察実験でした。簡単な実験なのでやってみてください。2リットルの炭酸用ペットボトルを使って実験をしたこともあります。思ったよりうまくいきました。水や空気が混じり合わないようにするのが大変なので、そこだけクリアできれば安くていいと思います。工作好きな先生はやってみてください。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)