史上初の10連休のゴールデンウィークを利用して愛媛県に旅行に行きました。しまなみ海道を自転車で走り抜けたり、行列必至の海鮮丼を食べたり楽しい旅行でした。今回はそんな旅行中に訪れたマイントピア別紙(別子銅山)について書きたいと思います。
別子銅山は、愛媛県新居浜市の山麓部にあった銅山です。1690年に発見され、翌年から1973年までの282年間に約70万トンの銅を産出し、日本の貿易や近代化に寄与しました。住友家が経営し、関連事業を興すことで発展を続けたことで有名です。住友が日本を代表する財閥となったのは、この銅山のおかげといっても過言ではありません。
そんな銅山も今は閉山となり、観光地となっています。鉱山内部を見学したり、当時の掘削の方法を学ぶことができます。また、砂金すくいの体験、子どもが遊べるキッズパーク、温泉などの施設が併設されています。
実際に別紙銅山の鉱山内部に入ることができます。中に入ると様々な鉱石が展示されていました。
当たり前ですが、昔は鉱山を掘り進めていくのも全て手作業でした。今のようなライトもないため、サザエをランプ代わりにして穴を掘り進んでいたそうです。写真では分かりにくいと思いますが、左の男性が持っているのがそうです。暗闇の中、火が消えたらそれだけで命取りだと思います。すごい時代だと思いました。
さらに奥に進むと湧水の引揚げという展示がありました。
鉱石を掘ると石の目を伝って水が濁り、採鉱が難しくなりました。そこでこの湧水を昼も夜も坑外へ汲み出す作業が行われました。
「エッサッ ホイサッ」
なんて声が聞こえてきそうですね。この作業の体験ができるのですが、思った以上に過酷な作業です。1分やっただけで、背筋が痛くなりました。この作業を24時間交代しながらやり続けるなんて辛すぎます。しかも、自分がサボったら桶が溢れてしまうので、絶対にサボれません。恐ろしい仕事だと思いました。
こちらは別子銅山の動くジオラマです。様々な時代の別子銅山の様子を表しています。
手作業から牛馬、機械と技術とともに掘削能力が向上されていきます。
石英や角閃岩などは授業でも使える鉱石ですね。
道具も進化していきます。特にダイナマイトの登場は掘削能力を大幅に上げたそうです。
この縦穴は・・・
爆風の通り道として掘られた穴なんです。すごいですね。でもふたばがこの縦穴できになったのは、ライトの周りに生えていた苔です。ライトがなければ真っ暗闇の鉱山内ですが、ライトの当たるところだけ植物が生えているんです。
どこからか胞子や種子が運ばれてくるのですね。
植物の生命力に驚かされました。
こちらは金が含まれる鉱石「金鉱石」です。
2トンの金鉱石に6.1kgの金が含まれているそうです。東京オリンピックでは、金メダルを作るために不要になったスマホやパソコンなどを回収していました。金鉱石に含まれる金の量より、スマホやパソコンに含まれる金の方が含有率が高く、取り出しやすいからだそうです。そういう意味では日本は隠れ金鉱山をもっていることになるそうです。
お土産屋さんには鉱山らしく、様々な鉱石が販売されていました。
石好きにはたまりませんね。もう少し続きマース。