子どもにとって気体に重さがあるということはとても分かりにくいことだと思います。二酸化炭素のように空気より重たい気体ならともかく、空気より軽い気体を測るなんて「?」という感じではないでしょうか。今回は簡単に気体の重さを図る方法について書いていきます。
気体の重さの測り方
実験方法
用意するのは気体の入った管です。
用意するのは、電子てんびん、水槽、メスシリンダー
窒素の重さ
はじめに気体が入った状態で管の重さを測ります。127.40gでした。
次に水で満たしたメスシリンダーに窒素を吹き込んでいきます。
ちょうど500mlの量で止めます。
窒素500ml(㎤)が管から出ていったことになります。ということは管の重さを測れば、窒素500ml分だけ軽くなっているはずです。
電子てんびんは126.91gでした。
127.40−126.91=1.51
窒素は500mlで1.51g
密度は約0.00302g/㎤
実験から気体の重さを求めることができました。
酸素の重さ
酸素でも同じ実験をしました。
初めの質量→126.40g
後の質量→125.79g
126.40−125.79=0.61g
酸素は窒素に比べると随分軽いことがわかります。
中学生には難しいですが、原子量まで考えると実験結果と理想値のずれまで調べられますね。簡単な実験なので是非やってみて下さい。