水酸化ナトリウムを使わずに安全に水の電気分解をする方法

水の電気分解の実験。個人的には好きな実験ですが、とても危険な実験でもあります。その理由は

水酸化ナトリウム水溶液を使用するから

水酸化ナトリウム水溶液は中学校で使う薬品の中でも最も危険な薬品ではないでしょうか。手が荒れたり、下手をすると失明の恐れもあります。こぼしたときは掃除が大変です。しかもたいていこぼれます(笑)何かいい方法はないか調べてみると、なんと炭酸ナトリウム水溶液でも水の電気分解が行えるという情報を入手しました。早速やってみました。

炭酸ナトリウム

炭酸ナトリウムは、お掃除などにも使われる比較的安全な薬品です。中学校の分野では炭酸水素ナトリウムを熱分解した時に発生しますね。

100均ではセスキ炭酸ソーダとして売られています。

炭酸ナトリウム水溶液を使って電気分解をしてみた

結果

出来ました〜♪

無事、水を酸素と水素に電気分解することが出来ました。問題点としては洗剤みたいに泡が発生して、気体の発生量が少しわかりにくくなるところでしょうか。でも、安全が一番ですもんね。

こぼしてしまっても・・・

零してしまっても炭酸ナトリウム水溶液なら・・・

おりゃりゃりゃりゃ〜!と簡単に拭くことができます。水酸化ナトリウムなら手袋をして、雑巾は廃棄になります。楽だ〜♪

ということで炭酸ナトリウム水溶液で電気分解をする方法でした。100均にはセスキ炭酸ソーダの他に重曹やクエン酸など授業で使えるものがたくさんあります。うまく利用してみてください。

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 授業力&学級経営力2024年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)