今回は大阪市立自然史博物館の頭骨貸出キットについて書いていきます。
大阪市立自然史博物館の頭骨貸出キット
大阪市立自然史博物館では、学校などの教育機関に様々な教具の貸し出しを行なっています。
今回はアライグマとシカの頭骨の貸出キットについて書きます。中学校二年生の肉食動物と草食動物の単元で使えそうです。
ニホンジカの頭骨
ニホンジカの頭骨。写真では見えにくいですが、このニホンジカは0歳。大きいです。草食動物は肉食動物から逃れるために生まれてすぐ走れるようになります。人間は一年経ってやっとヨタヨタなのにすごいですね。
ニホンジカは草食動物なので視野を広げるために目が左右についてきます。そのため頭骨を前から見たときに眼窩が見えにくいです。
歯は植物をすりつぶすために臼歯が発達しています。また、葉を根元から噛みきるために前歯は前に傾いています。ちなみにニホンジカは上の前歯はないようです。
頭骨でないと確認できないのがこの動き。シカなどの草食動物は葉をすりつぶすために顎の関節が左右に動くようになっているのです。なるほど。
アライグマの頭骨
続いてアライグマです。アライグマは雑食ですが、頭骨はどちらかというと肉食動物の特徴を備えています。
肉食動物最大の特徴は発達した犬歯です。大きく鋭い犬歯は肉を切り裂くのに役立ちます。
シカ違って顎は上下にだけ動きます。人の祖先である猿もワシやタカ、ヘビなどの肉食動物には苦労しました。ネズミ時代には蜘蛛も敵でした。その遺伝子が私たちにも残っているため、私たちはそれらの生き物を無条件で怖がるそうです。赤ちゃんに虎を近づけても怖がらなくても、紐を見ただけで泣きだすことがあるそうです。DNAに紐状のものを怖がるようにインプットされているんですね。すごいです。
あなたは肉食動物怖がる遺伝子をもっていますか?下のGIFアニメを見てもらえばどちらかわかります。
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シャー!
このアニメをみて心拍数が上がった人は可能性大です(笑)