道管は水を運ぶために管状になっています。裸子植物やシダ植物では完全な管にはなっておらず仮道管をもつものもいます。今回は、道管が本当に管になっているのかを身をもって体験できる実験を紹介します。
用意するのは「クズ」、「コウゾ」などの道管の太い植物の茎です。
クズ
出典:wikipedia
葛餅というと生徒もわかるのではないでしょうか。
コウゾ
出典:wikipedia
紙幣の原料として有名です。
コウゾの茎の断面。孔が確認できます。
やり方は簡単です。コウゾやクズの枝の一方を水の中にいれて、もう一方を思いっきり吹くと・・・
プクプクプク
と気泡がでてくるのです。ストローと同じことが起こるんですね。ただし、やり方は簡単ですが、やるのは簡単ではありません。野球部で鍛え上げた超体育会系の男性が顔を真っ赤にしながら空気を送り込んでも炭酸水程度しか空気は出てきませんでした。子どもにやらせるなら、長さを短くするなど工夫が必要かもしれません。特にクズは大変だったそうです。道管とは少し意味合いが違いますが割り箸でも同様に空気を送ることができるそうです。繊維の隙間に空気を通すんですね。手軽な実験なので、やらせてみても面白そうです。活用してみてください。