スギゴケの観察

中学校1年生の単元。学習指導要領に新しく入ったコケ植物の単元で使える情報です。

スギゴケの観察



 胞子で増える植物ででてくるスギゴケの観察をしました。
日本人の特性か、コケを見るとホッとしますね。これは日本人独特らしいです。「転石苔を生さず」という諺が「フラフラしていたら財を成すことはできない」(最近は逆の意味もある)と苔を財と同義で使っているのもその表れです。
さっそく葉の部分を観察します。・・・コケなので根、茎、葉の区別はないのか。なんと呼べばいいんだろう?

顕微鏡で観察

プレパラートなし。
プレパラートあり。少し気泡が入ってしまいました。葉緑体があることがわかります。
さらに拡大すると(葉?)の中心に筋が観察できます。「助肋」といって葉を支えるはたらきがあるそうです。コケには葉脈はないので水を運ぶことはできないそうです。

胞子体の観察

次に胞子体を観察しました。大きいのを選んで胞子を見ようとしたのですが、
あれ?胞子がありません。
よく見ると胞子体はもう胞子を出してしまった後でした。先がトゲトゲしてました。(写真の上部の粒は違います)
↑ピントがボケていますが、若い胞子体。胞子を見るためには写真のように胞子体の先に帽子があるものを選ばないといけません。
顕微鏡でみると帽子がわかりやすい。柄付き針とピンセットで中を開けてみると・・・

スギゴケの胞子

うわぁ♩すごい、胞子が見えました〜。かわいい。
この粒々がスギゴケになるんですね。神秘的です。生物の素晴らしさを改めて感じました。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 授業力&学級経営力2024年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)