評価規準と評価基準の違いってわかりにくいですよね。現場で働いている先生の中にも「いまいちよく分からない」と言っている方をよく見かけます。最近大阪では評価基準のことを、「判断基準」と呼ぶことにしたそうです。確かにそのほうが分かりやすいですね。何か分かりやすい説明はないか調べてみると、「教えてGoo」のベストアンサーにとても分かりやすい例が載せられていました。今回は「mtkame」さんの評価規準と評価基準の違いについての説明書きを載せます。
回答者: mtkame 回答日時:2002/08/18 09:24
何かを評価する場合には「ものさし」が必要です。
評価規準(俗に「ノリジュン」と呼ばれます)というのは、ものさしの種類だと思ってください。
一方、評価基準(俗に「モトジュン」と呼ばれます)は、ものさしの目盛りです。
たとえば、「パソコンの授業」というのがあったとして、その授業の目標がいくつか決められます。
「キーボードの操作を覚える」「ワープロが使えるようになる」「メールが使えるようになる」等々で、さらにワープロの操作は「文字を打ち込む」「カット&ペーストが使える」「文字飾りができる」「マクロが使える」のように細分化し、いくつもの評価観点を作る、これが「規準(ノリジュン)」です。
これに対し、それぞれの「規準」をどれだけ達成したかを測るのが「基準(モトジュン)」です。「文字を打ち込む」というものさし(規準)に対し、それが1分間に50字か、100字か、という「目盛り」を与えるのが「基準」です。
したがってこの場合、成績というのは、一つの教科であっても、○○の観点からは5,△△の観点からは3、といった調子でつけられます。つまり、観点を与えるものが規準、数字をはじき出すものが基準ということです。