子どもに見せたい動画72「お金の代わりに技術を交換するタイムバンク」

「何のために勉強するの?」

教師や親なら誰もが一度は聞かれるこの質問。
今回はそんな問いに答える動画「タイムバンク」をご紹介します。以前、植松努さんのスピーチをご紹介しました。
その中に今までできなかったことができるようになることが大切だという話がありました。
夢とはなんなのか?というお話の中で
お金が必要な夢は誰かのサービスに過ぎないこと
自分でできないことはしてもらうしかないということ
でも、もし自分でできれば仕事になるということを説明されていました。
今回紹介するのタイムバンクという考え方も同じです。タイムバンクは、アメリカやヨーロッパで始まったお金を介さずにさまざまなサービスを受けられるシステムのことです。

お金の代わりに技術を交換?


タイムバンクの会員同士は、お金のかわりに自分の特技と時間を交換するのとができます。例えば、ギターが得意な会員が、別の会員に1時間ギターレッスンをすると、1タイムクレジットがもらえます。その会員は、1タイムクレジットで別の特技を持った会員のサービスを1時間受けられるのです。

動画はある男性が女性にギターを教えるところから始まります。その女性は別の女性に料理を教え、料理を覚えた女性はまた別の女性にメイクを施す・・・このように持ちつ持たれつの関係を作るのがタイムバンクです。よく考えてみると仕事とはこのタイムバンクの間に「お金」 という仲介役が入っているだけのシステムですね。

勉強する理由

「自分の特技や技をもち、それで他人を幸せにする」
それこそが勉強をする理由だと思います。

このプロジェクトを始めたコロンビア大学のエドガー・カーン博士はこんな言葉を残しています。

「No More Throw Away People=世の中に役に立たない人などいない」

考えさせられますね。
今度キャリア教育で見せようと思いました。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)