ピア・サポートという言葉を知っているでしょうか?学校現場では毎日のようにけんかやトラブルが起こっています。教師が事情を聞いてみると、勘違いや、ちょっとした発言など些細なことが原因となっていることがほとんどです。
大きなトラブルならいざ知らず、些細なトラブルは子どもたち同士で解決できるようになってもらいたいですね。そして、そんな風に自分たちでトラブルを解決する力をつけることも義務教育の責任だと思います。
今回は、子どもたち同士でトラブルを解決する力をつけるピア・サポートを紹介します。
ピア・サポートによるトラブル・けんか解決法!
英語のピア(peer)という言葉は(年齢・地位・能力・経験などが)同等の者・同僚同輩・仲間という意味です。 ピアサポートという言葉は「仲間を支える」という意味になりますが、 その活動は一方が支える、支えられるという一方通行のものではなく、 仲間同士でお互いがお互いを支え合うというものです。
人は誰でも適切な機会さえあれば、自分の問題を自分で解決することができる
という考え方が元となっています。
子どもたちにはピア・メディエーションができるように指導します。メディエーションとは「調停・仲裁」という意味です。つまり、けんかをしている友達がいたら間に入ってうまくトラブルを解決する力をやしなうわけです。ピア・メディエーションは欧米では多くの学校で導入されており、トラブルを解決するための「ピア・メディエーター」や「ピア・メーカー」という事前に訓練を受けた人が子どものトラブルに対応するそうです。
日本でのケンカに対する考え方
日本の学校現場では、けんかをさせてはいけないという考え方があるように思います。いさかいをなくすためにグッと我慢する・・・農耕民族の名残ですね。しかし、それではいつも同じ子どもが我慢を強いられしまうのではないでしょうか?そして、我儘な子どものやったもん勝ちになってしまうのではないでしょうか?おかしいと思ったことはまっすぐに主張すべきだと子どもに伝えなけれざならないと思います。
ピア・サポートの目標は「けんかのないクラス」ではなく「話し合いでトラブルを解決できるクラス」です。今考えるとけんかやトラブルが起こったときは、ピア・サポートの絶好の指導のチャンスです。
この本には子ども同士で問題を解決する力をつけさせるための方法が書かれています。
トラブル発見シートや、怒りの温度計など、ワークシートやロールプレイを通して子どもにトラブルを解決する方法を身につけさせ方が書かれています。
指導用の映像や指導用シートのDVDも付いています。
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気になられた方は、ぜひ購入してみてください。
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