①伝導
最初教えるのは、生徒が最も身近な伝導から教えます。まず、生徒に机の天板を触らせます。その後、机の脚などの金属部を触らせます。そして発問
「どちらの方が温度が低いでしょう?」
多くの生徒が金属と答えます。ここで「温度がは同じである」と答え合わせします。机の天板も金属の脚も室温と同じですね。生徒が疑問をもち、思考する時間をとったあとに、なぜ金属の方が冷たく感じるのかを説明します。「熱伝導率」を伝え、温まりやすく冷めにくいものと暖まりにくく冷めにくいものがあることを教えます。金属を触ると手から熱が直接奪われるから冷たく感じるということを伝えます。まさしく(熱)伝導ですね。
②対流
次に対流を教えます。私はスパゲッティを例に出します。
「スパゲッティを茹でたことある?」
「お味噌汁を暖めるときすることは?」
などの身近な例から対流を教えます。
「味噌汁やカレーなど粘度の高い液体は対流が起きにくく暖めるときには、混ぜないといけない・・・もし混ぜないとどうなる?」と発問
その後、味噌汁が突沸する動画を見せた時は大きく盛り上がりました。
③熱放射
最後に熱放射です。一番わかりづらい熱の伝わり方です。私は熱感知器の映像や写真を見せて、目には見えない熱エネルギーが物体から出ていること。赤外線ゴーグルなどをつかえばそれが見えることを説明しました。一通り説明したあと、手のひらを頬に1ミリの距離で置かせます。そして「手からの熱放射を感じるやろ?」というと「感じる!」「暖かくなってきた」などと感想を言ってました(笑)
④最後に
最後に確認問題として私は地球を例に出します。
「地球は太陽によって温められているけど、太陽はどのように地球を暖めているんだろう?」
伝導、対流、熱放射のどれでしょう?
思考する時間とってから答え合わせ。
伝導は直接、対流は水や空気などの媒体が必要です。宇宙は空気がありません。太陽は熱放射によって地球を暖めているのです。
いかがでしたか?実際、熱の伝わり方だけで1時間盛り上がる授業を行うことができました。考える時間が多く、思考力を鍛えられたと感じます。
どの授業にも言えることですが、今学んでいる学習内容に関する生徒に身近な例をあげることで生徒は関心を持ことができます。また、発問を工夫することで思考する場面を多く摂ることができます。アクティブラーニングが叫ばれる今、生徒の思考をアクティブにする方法を考えていかなければならないと感じました。