生まれて初めて鳥取砂丘に行きました。「広い砂場のようなもんでしょ?」なんて思ってました(鳥取のみなさんごめんなさい(^_^;))が行ってみてびっくり!
壮大な自然の力に圧倒されました。今回は、そんな鳥取砂丘について書きたいと思います。
鳥取砂丘の手前に鳥取砂丘ビジターセンターがあります。鳥取砂丘ビジターセンターは、鳥取砂丘の魅力を伝えるために作られました。鳥取砂丘の美しさ、生息する生物について、鳥取砂丘について学べるシアターなどがあります。
180°の鳥取砂丘をシアターで体感できます。「目の前に鳥取砂丘あるやん」と思ってしまいましたが、雨の日などのときはいいかもしれません(笑)
手を振ると画面の砂がサラサラと流れるギミックがありました。この他にも鳥取砂丘ビジターセンターは5つのセクションに分かれて鳥取砂丘の魅力を伝えてくれます。
大地のセクションでは鳥取砂丘の地質学的な情報を得ることができます。
顕微鏡で鳥取砂丘の砂や火山灰などが観察できるコーナーがありました。
火山灰に含まれる鉱物です。授業にも繋がります。
大山倉吉軽石中の結晶鉱物を顕微鏡で見てみました。色々な鉱物を観察することができました。
鳥取砂丘ということで黄砂についても説明されていました。
こちらも授業で使えそうです。粘土、シルト、砂、れきが大きさの違いであることがわかります。上の写真のように絵で表すと分かりやすいですね。
粒径による見本もありました。以前記事にしましたね。
花こう岩についての展示。御影石と同じものだと知らない人も多いようです。ふたばは花こう岩はもろくてボロボロと崩れるもの。御影石が丈夫で硬いもの。という認識だったのでとても不思議でした。水分が内部に浸透するかどうかが脆さに繋がるんですかね?知ってたらコメントで教えてください。
ブロック状の花崗岩と岩石の花崗岩が並べて置いてありました。こうやってみると同じものという感じがします。
花崗岩には石英、長石、黒雲母の矢印シールが貼ってありました。とても分かりやすいので、学校でも真似したいと感じました。
生徒に花崗岩について教えるときは、真砂土についても伝えたいです。花崗岩が風化してできて真砂土。学校のグランドの土は多くが真砂土で作られています。グランドの砂をよく観察すると透明な水晶のようなもの(石英)、黒くてピカピカした海苔のようなもの(黒雲母)が見つかります。水晶と石英は同じものです。グランドに水晶が落ちていることを伝えると生徒は驚きます。風化と花崗岩の成分の両方を同時に学べる面白い教材です。
鳥取砂丘は、ぱっと見は生き物が住んでいないように見えます。しかし、思った以上にたくさんの生物が住んでいるようです。
昆虫は鳥取砂丘のような一見住みづらい場所にも適応して生きています。
砂の上で見つかりにくいように茶色いものが多いです。
砂丘に植物なんているの?と思っていましたが、それぞれにうまく適応しているようです。ポイント根です。砂はからだを固定しにくいため、色々な工夫があります。展示は、とても分かりやすく、授業でも使いたいと思いました。
主根と側根がとても分かりやすいです。漢方薬の原料になるようです。
こちらはひげ根がわかりやすいです。
あ
色々な生物が鳥取砂丘で生きていることがわかりました。
鳥取砂丘ビジターセンターの地下には風紋がどのような仕組みで発生するのか学べる風紋発生風洞があります。ちなみに風紋とは
写真のような砂の上に浮かび上がる波模様のことです。
ここでは、風紋を実際に実験装置で発生させることができます。自然の神秘を感じました。
他にも鳥取砂丘への漂着物が写真で展示されていました。
リュウグウノツカイが見つかったこともあるそうです。
一番びっくりしたのがこちら
ただの醤油さし・・・と思いきや、超巨大醤油さしでした(@_@;)ふつうの醤油さしが右下に載せられています。比較するとその大きさにびっくりです。何に使うんでしょうかね?
ということで、鳥取砂丘のビジターセンターのご紹介でした。思った以上に理科の授業につながる内容が多かったです。鳥取砂丘を訪れた際はぜひ行ってみてください。