体育大会のシーズンです。スポーツの祭典であるオリンピック、パラリンピックも終わり、次回はついに東京でオリンピックとパラリンピックが開催されます。子どもたちがスポーツから学ぶことはたくさんあります。今回は、メキシコのコスメルで開催された「世界トライアスロンシリーズ」で起こった出来事をご紹介します。
「スポーツマンシップと兄弟愛」
水泳、自転車、マラソンと過酷なレースが繰り広げられ、レースはついに終盤戦。優勝争いは3人に絞られていました。注目はその中の二人。ロンドンオリンピック、そしてリオデジャネイロオリンピックで金の絶対王者アリステア。同じくロンドンオリンピックで銅、リオデジャネイロで銀を獲得した実力者ジョニー。この二人は血の繋がった実の兄弟。テニスで言うウィリアムズ姉妹ですね。
ゴール直前で首位は弟のジョニー。しかし、そんな彼にアクシデントが発生します。極度の脱水症状に陥ってしまったのです。ジョニーの意識は朦朧としてしまい、足はフラフラです。すぐ背後には、2人の選手が迫っています。
まず、ジョニーを捉えたのは絶対王者の兄アリステア。後、数メートル、このまま抜き去り絶対王者の意地を見せつけると誰もが思ったが次の瞬間!
なんと兄であるアリステアがジョニーに肩をかして一緒に走り始めました。優勝争いから抜けて、弟を助けることを選んだのです。その横を3位の選手が抜き去ります。
兄弟ともに体力は限界。おぼつかない足どりでゴールラインの手前まで来た二人。二人同時にゴールすると思った観客。しかし、ここで兄は弟を押し出しました。倒れながらゴールしたジョニーが2位。助けたアリステアは3位です。
この動画は兄弟愛を感じる感動の動画として世界にまたたく間に広がりました。
アリステアは「人として当然のことをしただけ」とコメントしたそうです。
勝利至上主義でなければ勝ち残れないであろうトップアスリートである、アリステア選手のこのような行動は賛否両論あると思うが、生徒の心に何かしら感情の揺さぶりを与えられるのではないでしょうか?
「記録より記憶に残る試合」という言葉があります。
勝利至上主義や、先生の勤務と部活動の問題が取り立たさせるなか、スポーツマンシップや兄弟愛など様々なことを感じる動画でした。
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