金星や月の満ち欠けは三次元的で立体的な考えが必要になります。子どもたちにとってそれは非常に難しいことです。今回は、満ち欠けを視覚的に理解させることのできる装置を紹介します。
ウェブカメラで月の満ち欠けを学ぶ
この装置は、満ち欠けする天体を棒の先に取り付け、中心にパソコンで使うウェブカメラ(webカメラ)を取り付けてつくります。
中心には磁石が取り付けてあるので黒板などに貼り付けることができます。
↑ウェブカメラで見た画像。上弦の月(半月)です。
ウェブカメラを中心に回転させると様々な位置での満ち欠けの様子を観察することができます。
↑黒板の装置とウェブカメラの映像を見比べることで立体的な見方を培うことができます。
この装置にはさらに工夫が凝らされています。天体を触ると・・・
クルクルくるくると回転するんです〜
さらに!
天体に重りを取り付けることで、重心を常に下にして回転するんです。太陽に照らされる面を一定の方向に固定できるということです。素晴らしいアイデアです。各学校に欲しいですね。材料はホームセンターで手に入れられるので、長期休み。うまく使って作ってみてください。
同僚のS先生がこの装置をさらに進化させました。こちらです。
進化させた点は2つ。1つ目が月を全て黄色に塗って、光源によって満ち欠けをさせるところ。2つ目は
小人を配置させたことです(笑)
でも、この小人がなかなかいい味を出しています。ウェブカメラの映像を見ると
人形の肩越しに月を見ることができます。ピンボケした人形の肩越しに見る月の満ち欠け・・・ロマンスを感じます(笑)
↑この映像ではスマホを光源代わりにしていますが、実験では蛍光灯を使うとよさそうです。
もちろん色を塗っても使えます。
少しの工夫が授業を面白くしたり、わかりやすくすると感じました。