電気の実験といえばこれ!簡単クリップモーター!

理科の先生なら一度は作ったことのある電磁石モーターの作り方です。

簡単クリップモーター作り(単極モーターの作り方)

子どもに作らせると思った以上に上手くいかないですよね。作り方のコツを考えてみます。
エナメル線を単三電池に巻きます。この時、巻き過ぎると重心のバランスが取りにくくなります。かといって巻き数が少なければ回転する力が小さくなってしまいます。7から10くらいがちょうど良いみたいです。
左右のエナメル線を束ねる部分は、一方を手前から巻き、もう一方を奥から巻くようにします。(バランスをとるためです。)
エナメル線を紙やすりで削ります。一方は全面を削ります。
他方はエナメル線の一部を削ります。ここがモーターのミソですね。整流子(スイッチ)が切り替わり、電流の向きが入れ替わったり、電流が流れなくなったりします。「半分を削る」と教科書にはありますが、3分の2程度削った方が上手く回ることが多いです。エナメル線を曲げないようにコイルの根元を親指で固定させます。
電池の両極にクリップを取り付けます。
コイルを調整します。ここがとても大切です。まず、机に置いて平らになっているか確認します。平らになっていれば、指でクルクルと回して中心がズレていないか調べます。最後にクリップに乗せて。手で軽く回します。手の力だけでスムーズに回れば準備完了。永久磁石を電池に設置すると・・・
回りました♩モーターは何度作っても楽しいですよね。他にも様々な簡単モーターがインターネットで紹介されています。

 【いろいろな手作りモーター】

曲げるだけモーター

超簡単モーター

アルミ箔モーター

クルクルモーター

様々な工夫がありますね。授業では1つづつつくって、動く仕組みを説明させてもおもしろいのではないでしょうか?説明力や論理的な思考力がつくと思いますよ。他にもおもしろいモーターがあれば教えてください。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)