今回は常温で液体になる唯一の金属「水銀」の秘密に迫っていきたいと思います。
水銀の状態変化
水銀は常温で液体の唯一の金属。金属光沢を放ちながらユラユラと波打つ姿は神秘的で私たちの心を引きつけます。
ガラス管に封入された水銀
金属なのに常温で液体って本当に不思議な感じがしますね。
前に二酸化炭素の液体をみる実験を紹介しましたが、今回はあまりみる機会のない水銀の固体を見る方法を紹介します。
固体状態の水銀
水銀の融点は-39度。ここまで温度を下げるにはどうすればいいでしょうか?冷たいといえばドライアイスです。ドライアイスは-79℃。いけそうです。ビーカーに砕いたドライアイスを入れて、そこにエチルアルコールを入れます。するとエチルアルコールが-70℃まで温度が下がります。ここに試験管に入れた水銀をいれると・・・
中央部が凹んでいきました。固体の方が密度が高いことがわかりました。
ロウと比較するとわかりやすいですね。
ロウの状態変化
↑液体のロウ
↑冷えて固まった固体のロウ
わざわざ常温で液体の水銀を冷やして固体の水銀をつくるなんて人間のやることはよくわからないですね。知識欲に勝てるものはないことがわかりますね