二酸化炭素は小学校、中学校で最も扱う機会の多い気体ではないでしょうか。しかし、小学校では石灰水に入れると白く濁る実験が主で
- 空気より重い
- 水に少しだけ溶ける
- 水に溶けると酸性を示す
といった性質を実験を通して教えている先生は少ないかもしれません。今回は上の3つの性質がわかる実験の紹介します。
二酸化炭素の性質が簡単にわかる実験
まず、二酸化炭素が空気より重いことを示す実験です。
気体の重さを調べるのに一番簡単なのはシャボン玉を使った実験です。二酸化炭素のボンベに噴出口を取り付け、噴出口の口をシャボン液にひたします。シャボン玉を作ると・・・
シャボン玉が床に向かって一直線に落ちていきます。二酸化炭素が空気より重いことが簡単にわかります。
ドライアイスでシャボン玉を浮かべる
ドライアイスを使ってシャボン玉を浮かべてみるのも二酸化炭素が重いことが実感できる実験です。
ドライアイスの気体を火にかけると
ろうそくの火に二酸化炭素を足していくのも簡単でいいですね。
次に水に溶けやすい性質と、水に溶けた時に酸性になる性質がわかる実験です。
BTB溶液を使った気体の性質がわかる実験
炭酸用ペットボトルに水を半分程度入れます。BTB溶液を入れます。※水道水は中性ではないことが多いので、中性(BTB溶液が緑になるように)調整してください。
黄色い場合⇨重曹水か薄い炭酸水素ナトリウム水溶液をいれます。
青い場合⇨呼気を吹き込みます
二酸化炭素をペットボトルに注ぎます。
キャップを閉めて、シェイクすると
・
・
・
ベコッ!
っとペットボトルが凹みます。二酸化炭素が水に溶けて体積が減ったせいですね。BTB溶液の色も黄色になります。この実験なら二酸化炭素が水に溶けることと水に溶けると酸性を示すことを一度に実感することができます。
↑結構凹んでます。
2つとも簡単な実験なので是非やってみてください。