レンズの導入で使える演示実験をご紹介します。当たり前やん!っていう実験なんですけど、やると想像以上に盛り上がります。
虫メガネで像をつくる
虫眼鏡を2つ用意します。出来れば倍率の高いものと低いものがあるといいです。始めに
「今日からレンズの学習をするねんけど、家に虫眼鏡ある人?」
と発問します。思った以上に家に虫眼鏡のないことに驚きます。次に
「どんなときに虫眼鏡を使うの?」
生徒は「新聞を読むとき」や「小さいものを観察するとき」などと答えます。その後に
「実は虫眼鏡にはものを大きくする以外に面白いはたらきがあるねん」といいおもむろにカーテンを閉めます。何も言わないのがミソです。
↑カーテンは上の写真のように窓枠が十字になるようにすると分かりやすいです。そして、虫眼鏡を取り出し、反対側の扉に近づけると・・・
ジャジャーン 像ができます!
・・・いや、当たり前やんって思わないでください。生徒はとても驚くんです。教科書や資料集ではなく実際にやるのが大切なんですよ〜。
「影じゃないん」といっている生徒がいたので「これ、フルカラーやで〜」伝えるととても驚いていました。上の写真のでも、木がうっすら緑なのがわかりますかね。その後、生徒を1人でも指名して窓際でピョンピョン跳ねさせます。像がピョンピョン跳ねるのを見てさらに盛り上がります。最後にきづいたことがあるか発問して
「像は上下が逆になる」
とでればシメシメです。
虫メガネ2つで望遠鏡が作れる?
その後に「虫眼鏡を2つ並べると望遠鏡になるんやで〜」と伝えます。
虫眼鏡を回すと我先にと簡易望遠鏡を作っていました。虫眼鏡2つでここまで盛り上がれるのが中学生のすばらしさですね。ぜひやってみてください。
↑レンズを2つ使った手作り望遠鏡。サランラップの芯(硬いやつがおすすめ)と画用紙と倍率の異なるレンズ2つで作ります。
↑分解したところ。レンズ間の距離を調整してピントを合わせます。
↑レンズはそれぞれ筒の端についてます。
↑望遠鏡で松の木を見てみると・・・
↑大きく見えます。生徒に見せるときは向きが上下左右逆になる点にも着目させたいです。 「簡易望遠鏡の仕組み」
(出典:スタパオーナー八ヶ岳日記)