3年生エネルギー、様々な発電の単元で使える授業ネタです。
エネルギー問題がささやかれる現在ですが、解決策としてにわかに脚光を浴びているのがソーラー発電です。今回はフランスが進めているソーラーロード計画について書きます。「Co.Exist」の記事によると、フランス政府は「620マイル(約1,150km)のソーラーロード建設」を予定しているそうです。
道路で発電!?ソーラーロード
もし実現すれば人口の8%にあたる約530万人分の電気が供給できることになるのだとか。ソーラーを設置する際の一番のポイントは「どこに置くか」ということですが、道路ならば様々な問題を解決してくれるみたいです。
フランスの企業、Colas社が開発した道路用のソーラー「Wattway」は、約6.5mmという驚異的な薄さを実現していて、写真にある通りコインとほぼ同じ厚さです。もちろんブレーキ時に滑らないことはもちろん、耐久性なども確保されています。
様々なテストや開発を進めながらも、フランス政府は今後5年で1,000km以上の道路をソーラー化する計画を進めていくそうです。道路1km分で、約5,000人規模の街の公共照明を供給できるというシミュレーションもあり、1,000kmのソーラーロードを作れば、500万人分の電力を供給できるのです。 前から、道路はソーラー発電に最適な場所とも言われていて、古くなってしまった道路などを有効活用すれば効果的にクリーンなエネルギーの供給ができると考えられていました。しかし、費用や技術的な問題からソーラーロードは実用化されていませんでした。しかし、技術力の進歩によりついにソーラーロードが現実化したのです。道路交通量が少ない道路ならば、日が当たる時間も長いですしね。ソーラー道路への取り組みはオランダや韓国なども積極的で、今後も様々な動きがありそうです。
↑ソーラーロードを設置している様子。
電気自動車の普及も進んでいく未来。電力はガードレールや道路から直接供給できるようになっていくそうです。すでに開発も進んでおり、KDDIとossiaが共同開発したワイヤレス給電システム「COTA」は、10メートル離れていても充電することが可能です。自動運転も現実化してきましたし・・・すごい世の中になりそうですね。運転や給油は、過去の遺産になりそうですね。未来が楽しみです。