アインシュタイン式論理脳ドリル

今回は、授業の導入や学活などのちょっとしたスキマ時間、学級通信などで使える「アインシュタイン式論理脳ドリル」を紹介します。

アインシュタイン式論理脳

 近年、子どもに論理的な思考力を求める傾向が強まっています。理科で求められる論理的な思考力とは、観察・実験の結果を整理し考察するといった、理科の授業の根幹をなす力といっても過言ではありません。論理的思考力は,論理に支えられて物事を判断し,問題を解いていく力です。
理科の教科書は、帰納的な推論によって展開されているので,論理的思考力を高めることは理科学習において最重要課題といえます。しかし,この論理的に考える力が子どもたちにあまり身についていないように感じます。私は生徒が日常生活において論理的に考える必要がなくなり、論理的に考える練習を積まずに成長をしてきたせいだと考えています。昔は遊びにしても
「どうやったら、紙飛行機が遠くに飛ぶのだろう」
「どうしたら、魚を上手に釣れるのだろう」
といった風に子どもたちは日常的に「疑問」をもち、それを論理的に解決していったのではないでしょうか?しかし、今子どもたちが夢中なのはゲームです。ゲームに論理的な思考力は必要ありません。分からなければスマホで攻略サイトを見ればいいだけです。では現代の子どもが上にあげた
「どうやったら紙飛行機が遠くまで飛ぶのか?」
という疑問を持ったらどうなるでしょうか?答えを早く知りたい子どもはスマホで「飛行機 遠く 飛ぶ」で検索をして、苦労することなく遠くまで飛ばす方法を知るはずです。これでは、論理的に考える力はつくはずがありません。
論理的に考えるのが苦手な子どもたちが増えていますが、本来、論理的に考えることは楽しいものです。この本は論理的に考える楽しさを教えてくれます。遊び方は簡単です。いくつかの文章を読んで、矛盾しないように空欄を埋めるだけです。
↑ヒントを読み解き正しいマスに書き込んでいきます。生徒は楽しみながら必死に解きます。
論理的に考える力は子どもたちが社会にでてから最も必要とされる力ではないでしょうか?このような論理パズルをすることで論理的に考える楽しさを伝えていければいいなぁと感じます。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 授業力&学級経営力2024年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)