どちらが磁石?

今日の研修で、面白い実験をしていたのでご紹介します。

どちらが磁石?


上の写真を見てください。形も色も全く同じ二本の棒があります。
実は一方が棒磁石でもう一方は鉄の棒なのです。
この二本、どうすれば棒磁石と鉄の棒を見分けることができると思いますか?

正解はこちら

二本の棒をアルファベットのT字の形になるように配置するでした。
T字にするとなぜわかるのでしょうか?
理科教師のメンツをかけてわかりやすく解説したいと思います。
棒磁石は磁力をもっているので、磁界が発生します。下図
磁力が強いところ(磁石がくっつくところ)は、N極、S極の部分だけで、中央部は磁力があまりはたらきません。
棒磁石が磁力を持つのは極のみということになります。
横棒をA、縦棒をBとします。
T字に配置したときに、くっつかなければ、Bは磁力がはたらいていないのでAが棒磁石。
くっつけばBに磁力がはたらいているということになり、Bが棒磁石ということになります。
よくできた問題です。ちょっと考えればわかることですが、論理的な思考が必要ですね。今度、子どもに解かせてみたいと思います。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 授業力&学級経営力2024年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)