大きな二極モーター作りで整流子を学ぶ

以前大きなクリップモーターの作り方について記事にしました。

「大きなクリップモーターが作れるなら大きな二極モーターも作れるのでは?」

ということで作ってみました。

大きな二極モーター作りで整流子を学ぶ

二極モーターを理解させるのは本当に難しいです。物理現象を理解する最も簡単な方法は・・・実際に作ってみること!ということで二極モーターを作ってみました。ポイントとなるのは整流子とブラシです。子どもに分かりやすいようにフィルムケースを使って大きく作りました。

整流子

太めのエナメル線(1mm)を15回程度巻いてコイルを作ります。整流子はフィルムケースにダイソーの銅箔テープを貼って作りました。

ブラシ

ブラシはいろいろ試した結果、太めの導線の外膜を剥いで銅線をほぐしたものが良いことがわかりました。
↑こんな感じです。上下に磁石を置いて電流を流すと・・・

二極モーターを動かしてみた

回りましたー!
二極モーターを手作りしたのは初めてだったのでとても嬉しかったです。

整流子とブラシ

整流子とブラシを拡大したものです。半回転するごとにコイルに流れる電流の向きが逆になっていることがわかります。電流を落としてゆっくり回すとより分かりやすいです。簡単に回ったように見えるかもしれませんが、試行錯誤の連続でした。特にブラシには1時間以上かかりました。やはり、何かを作るのが1番思考力を働かせますね。
少し大変でしたが、回った時は感動します。春休みなどを利用してぜひ作ってみてください。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)