朝日放送の「ビーバップハイヒール」という番組で絵本の特集が放送されました。その中で「りんごかもしれない」という絵本の紹介がありました。この本の内容を知り、ふたばは
「これこそ理科だ!」と興奮しました。そんな理科教育の全てがつまった絵本「りんごかもしれない」の紹介です。
出版社:ブロンズ新社 著者:ヨシタケシンスケさん
「りんごかもしれない」は人気絵本作家であるヨシタケシンスケさんの本です。
ある日学校から帰ってくるとテーブルの上にりんごがありました。
あなたならそのりんごを見てどう感じるでしょうか?「りんごだ」で終わる人がほとんどだと思います。でも、そのりんごをみて少年は思います。
「これはりんごじゃないかもしれない。」
そして、いろいろな仮説をたてていくのです。
この本を読んだとき、ふたばはこれこそが「理科」だと感じました。当たり前だと思っていたことを疑い、仮説を立てる。それが理科の始まりです。
最近は、仮説ではなく、検証や活用力、思考力の方に目が向けられますが、一番重要なのはあらゆる可能性を広い視野で考える事のできる「仮説力」ではないでしょうか?りんご一つでここまで仮説を立てられるこの少年は素晴らしいと思います。
4月のはじめの理科の授業でぜひ紹介したい本だと思います。この本には「このりんごは○○かもしれない」のワークシートがついていて、自分なりの仮説をたてることもできちゃいます。
ぜひ、子どもたちにやらせてみてください。生徒によっては1枚と言わず5枚、10枚と考えてくれるのではないでしょうか。そして、その力こそが「仮説力」です。理科の楽しさは「仮説を立てること」そして、仮説の正しさをどうすれば立証できるのかを考える「思考力」そして、実際に実験や検証を行う「行動力」にあると思います。ぜひ授業で活用してみてください。
同じヨシタケケンスケさんの作品で「このあとどうしちゃおう」という絵本があります。この本は命について考えさせられる作品です。
そんな誰もが一度は考える疑問について、おじいちゃんと孫の関係性を元に考えることができます。
道徳の授業でも使えそうな「このあとどうしちゃおう」もぜひ読んでもらいたいです。