美しいスチールウールの燃焼実験

2年生、化学変化と質量変化の単元でスチールウールを燃焼させる実験がでてきます。今回はそんなスチールウールの燃焼実験について書いていきます。

スチールウールの燃焼実験

スチールウールを空気中で燃焼させる実験では、スチールウールが燃焼する際に飛び散ります。質量を調べる実験なので、飛び散ることを防ぐためにスチールウールを丸めてから加熱し、筒などで空気を送りこむ方法が知られています。

でも・・・スチールウールの燃焼って超きれいなんですよね♪

せっかくだったら美しい実験を生徒に見せたい!そんな先生にしてもらいたいのがスチールウールを広げた状態で燃焼させる方法です。

美しいスチールウールの燃焼実験の方法

まず、調べたい質量のスチールウールを用意します。この時、少し多めにしておくのがコツです。スチールウールを手で広げます。向こう側が透けて見えるくらい広げると美しい燃焼を見ることができます。十分に広げたら再度質量を測ります。手で広げる際に少し減ってしまうので、足りない場合は追加します。

あらかじめ質量を計ったアルミホイルでお皿をつくり。中にスチールウールを載せます。

スチールウールの端にマッチ等で火をつけると・・・

美しい!

個人的には線香花火よりスチールウールの方がキレイなんじゃないかと思ってます(笑)

燃焼後、質量が増えていることを確認します。

ふたばがこの実験を行う際は、ジグソー学習で実験を行います。各班を1g、2g、3g、4g、5g、6gのグループに分けて実験をさせます。実験後、自分の班に戻り結果を伝える中で質量の変化の規則性(定比例の法則)に気づかせます。みんな一生懸命に取り組んでくれるのでおすすめです。美しいスチールウールの燃焼実験。ぜひやってみてください。

ちなみに実験で使用するスチールウールは鉄線が細いボンスターがおすすめです。

窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)