九条ネギで細胞分裂を観察する方法
細胞分裂の観察には九条ネギの種子の発根直後が適しています。この実験は事前準備がとても大変ですが、感動の多い実験なのでぜひやってみてください。
事前準備
①発根種子を70%エタノールに浸して冷蔵庫で貯蔵しておきます。(3年程度はもつようです。)
②酢酸オルセインと一規定(1mol)のHClを1:2で混合した液に発根種子を1.5〜3時間室温で浸します。
※染色が弱ければ、液から取り出して、酢酸オルセインで再度染めてみてください。塩酸に浸し続けると泡が発生してきます。
③発根種子を水洗いして、保存ビンやシャーレの水に浸して冷蔵庫で保存します。(1週間程度もつようです)
実験手順
準備した九条ネギの発根種子をスライドガラスにのせます。
根の先(約2mm)を柄つき針で切り取ります。
カバーガラスで潰した後、再度酢酸オルセイン溶液で染めます。
100倍でみた顕微鏡画像。400倍にしてよく探してみると・・・
ありました〜♩
1つ見つけられれば、周りを観察してみると比較的見つけやすいです。
細胞をできるだけバラして、しぼりを調整して観察します。特に、細胞の重なりを防ぐのは難しいです。よく押してください。
前期、中期、後期と1つの写真で観察することができました。
・・・簡単に観察できたかのように見えるかもしれませんが、目がショボショボするくらい探してやっとのことで見つけました。この画像も自分で見つけたものもありますが、一緒に実験を行った理科の先生の顕微鏡の画像も含まれています。細胞分裂が見やすい根でこれですから、この観察実験はとても難しいと思いました。簡単な方法があればぜひ教えてください。
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