【実験方法】
A:銅(色)をつくる
銅板を金属用ニッパーで切ってウスターソースにつけます。銅は柔らかいので好きな形に切ることができます。
酸性のウスターソースにつけた銅板。
銅がピカピカになりました。美しいです。銅をピカピカにする方法はタバスコやお酢などたくさんありますが、ウスターソースが一番綺麗になると思います。
B:銀(色)をつくる
Aの銅板から銀(色)を作ります。
銅を銀(色)にするためには亜鉛を使います。
亜鉛5g
6mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液
亜鉛5gを水酸化ナトリウム水溶液に浸してガスバーナーで穏やかに加熱します。こうすることで亜鉛の一部が水酸化ナトリウム水溶液に溶け出します。
水酸化ナトリウム水溶液の飛沫が飛ぶことがあるので安全ゴーグルをして、近くから覗き込まないようにしてください。
Aで作った銅板をピンセットで入れて、2〜3分間つけておきます。すると・・・
銅板が銀色になりました。これは銅の周りが亜鉛で覆われているからです。いわゆるメッキですね。水で洗ってティッシュペーパーで軽く挟んで水気を取ります。
〈反応〉
ZnがNaOH水溶液に溶け、その後Cu板上に析出する。
〈亜鉛の粉末〉
Zn + 2NaOH + 2H2O → Na2[Zn(OH)4] + H2
〈銅板〉
[Zn(OH)4]2− + 2e− → Zn + 4OH−
C:金(色)をつくる
Bで銀色になった板をピンセットでつまんでバーナーで穏やかに加熱します。数秒で金色になるので、金色に変わったらすぐに火から離します。
金色になりました。加熱時間が長すぎると再び元の銅色に戻ってしまうので注意してください。水で洗ってティッシュペーパーで軽く挟んで水気を取ります。
〈反応〉
加熱することで銅と表面の亜鉛が融け合い、黄銅と呼ばれる合金ができた。