地層や断層を見る機会は少ないので新鮮な気持ちです。
山は何でできているのでしょうか?近づいてみます。
山は何でできている?
足元の石を調べると、白とピンクと黒のまだらです。花崗岩であることがわかります。
茶色く見えるのは風化した長石です。長石や黒雲母は風化しやす性質があるそうです。学校のグラウンドはこの花崗岩が風化してボロボロになったものだそうです。「真砂土」という名前で流通しています。グラウンドの土を顕微鏡でみると、石英や長石、黒雲母を観察することができますよー。石英は水晶のことだと伝えると子どもたちは必死で探します(笑)
割れ目に黒いものが見えます。
ハンマーで叩くとボロボロと崩れます。指で押すと柔らかく形を変えます。長石などが風化して粘土になったものだそうです。
こちらが六甲断層です。左側が断層破砕帯、右側が流紋岩でできています。さらに左には花崗岩からなる岩盤がつづきます。花崗岩と流紋岩の成分は同じですが、でき方が違います。花崗岩は深成岩、流紋岩は火山岩ですね。でき方でこんな変化がでるんですね。
地層の観察
わかりにくいですが矢印の部分に昔川だった名残があります。
こちらは別の場所です。川の特徴といえば、平べったくて丸い石ですね。このような石の覆瓦構造を見ることで川の流れの向きまでわかるんですね。
※覆瓦構造についてはこちらの記事をご覧ください。
よく見るとここにも
ここにもあります。
六甲断層の凄まじさ
こののどかな風景に六甲断層の凄まじさが隠れています。どこかわかりますか?
平和な段々畑ですが・・・
実は断層の成れの果てです。六甲断層が10メートル近く隆起した場所だと教えてもらいました。地面がこれだけ持ち上がるなんてすごい力ですね。ただ、この後六甲断層縦ズレ断層ではなく、右横ずれ断層にあたること。右に100mズレていて山や川が曲がっていることを教えてもらい、地球のすごさに思考がストップしてしまったふたばでした。
普段地層をみる機会はないと思いますが、山に行く機会があれば、観察してみると面白いです。ぜひいろいろみてみてください。面白い発見があるかもしれませんよ。