2年生の先生が最後の理科の授業でカルメ焼きを作っていました。今回は、成功するのが結構(かなり!)難しいカルメ焼き作りの実験について書いていきます。
カルメ焼き実験について
カルメ焼きは砂糖菓子の一種です。昔は屋台などでよくみられたそうですが、最近は見る機会が少なくなったそうです。(というかほとんどない)先輩の先生によると、パーキングエリアやサービスエリアでたまに出店があるそうです。カルメ焼きは、砂糖水を熱したものに重曹(炭酸水素ナトリウム)を加え混ぜ合わせて作ります。炭酸水素ナトリウムの熱分解(←この部分が理科の学習)によって二酸化炭素が発生させることで、砂糖が膨らみクッキーのような砂糖菓子ができます。言葉で説明するとかんたんなんですが、やってみると めっちゃ難しいです!メッチャです!
私が最初にこの実験をした時、あまりに失敗が続きすぎて、
「写真と違うけどこれが成功なのかな?」
と勘違いしたほどです(笑)慣れてくると、少しずつ成功例がでてくるのですが、やっぱり難しいです。下に私が8年間試行錯誤を重ねて見つけ出したカルメ焼きが成功する方法を載せます。やったことがない方は参考にしてつくってみてください。
材料は、白砂糖でも大丈夫なのですが、ザラメ砂糖の方が成功しやすいそうです。水100gに砂糖200gを溶かします。水 対 砂糖が1対2の割合です。ここで砂糖の溶解度が非常に高いことを学ぶことができます。初めに熱湯で溶かしてもいいですが、今回は水大さじ2、砂糖大さじ4をおたまにいれて実験をしていました。
そして、理科の学習内容である重曹(炭酸水素ナトリウム)の熱分解です。卵白1/2に重曹50gを混ぜると少しドロドロして流れ落ちる状態になります。さらに少しずつ重曹を追加して混ぜると急にまとまって落ちにくくなります。この状態がちょうど良いみたいです。
カルメ焼きの作り方
では、作り方に移ります。まず、砂糖水をおたまにとります。おたまの半分以下で十分です。量は少なめの方が成功しやすいみたいです。
火にかけると同時に割り箸で混ぜ続けます。混ぜ続けないと焦げ付きます。
火にかけるとすぐに100度になり水が沸騰を始めます。始めは上図のように大きな泡がでます。
加熱を続けると粘り気が強くなり、泡が小さくなってきます。
ここで、もう少し我慢して加熱を続けると粘り気が強くなり、泡の出方が変わります。(細かい泡が合体して大きくなる?)ここまで熱したら、一度火から離し、泡が鎮まるのを待ちます。(約20秒)
泡が落ち着いたら割り箸の先につけた重曹卵(米粒大)をおたまにいれます。
重曹卵を入れると同時に激しくかき混ぜます。約20秒くらい混ぜ続けます。手早くムラのないように混ぜると、白くて滑らかなクリーム状になります。ここで重曹(炭酸水素ナトリウム)が熱分解されることで、水・水酸化ナトリウム・二酸化炭素に分かれます。
混ぜ続けると、色が薄い黄色に変わり、おたまの底が見えるようになります。このタイミングで割り箸を抜くと・・・ムクムクムクムク
ぽんっ!(音はしません(笑))
出来上がり〜!
断面をみると小さな気泡がたくさんあります。二酸化炭素が発生した証拠です。
かんたんに説明しましたが、やってみると、メッチャ難しいです。本当に試行錯誤を繰り返して成功率を上げていくという感じですね。考えてみるとこれが本当の実験だと思いました。準備は大変だと思いますが、間違いなく学校で最も印象に残る実験の一つです。やられたことがない先生はぜひやってみてくださいね。
↑ふたばが作ったワークシートです。