今回は「死」というものを考えさせてくれる韓国の「命の授業」を紹介します。
韓国の「命の授業」
今、韓国では自殺者の増加が社会問題になっています。
「自殺者を減らしたい」
「命の大切さを感じて欲しい」
そんな思いから韓国で始まったのが死を疑似体験です。
参加者は始めに余命宣告を受けた末期ガンの患者や、身体に障害をもつ人が必死に運動をしている様子など、命や生きることについて考えさせられる映像を見ます。映像を見終わると白装束に身を包み、自分の遺影を撮影します。次に大切な人に遺言を書きます。最後に棺桶に入り、蓋を閉じます。
棺桶に入る
ギー バタン
真っ暗な棺桶の中で、自分の死を感じます。死を疑似体験することで、自分の人生を客観的に見つめることができます。
衝撃的な動画ですね。
「死」というのは子どもたちにとっては、全く理解できない非日常です。
ゲームや映画などでは日常的に人が亡くなっていきますが、あくまでテレビの中での話。子どもは実感をもって死を感じてはいません。
かつて子どもたちにとって最も身近な「死」はペットの死でした。しかし、最近はマンションや賃貸など、子どもを持つ家庭では犬や猫を飼う件数が減ってきています。彼らが本当の意味で「死」を学ぶのは、身近な人が亡くなったときではないでしょうか?親戚や祖父母、両親が亡くなったときは誰でも「死」を真剣に考えます。しかし、最近は核家族化が進み祖父母と同居していないことが多く、祖父母が亡くなってもピンとこないのかもしれません。
日本人は特に「死」をタブー視します。「遺言を書いた」
「遺骨は◯◯にして欲しい」
と言った死にまつわる話を日本人は
「縁起でもない」
と忌み嫌います。しかし、「死」を考えずして、真剣に生きることはできないと思います。「生」について学ぶためにも、子どもに「死」を学ばせたいと思います。
セラピストのひすいこうたろうさんが書いている。
「明日死ぬかもよ?」
は死を真剣に見つめることで生き方を考える素晴らしい本です。伝え方は難しいですが、死を見つめることで生き方を学ぶことはできると思いました。
明日死ぬかもよ
明日死んでも後悔しないためのノート
↑ワークシート形式も出ています。
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