明けましておめでとうございます。今年もふたばのブログをよろしくお願いいたします<(_ _)>→<(ー▽ー)>
2016年最初の記事は「アンパンマンマーチで道徳」です。昨年は目標としていた毎日更新ができませんでした。今年は、少しハードルを下げて、「平日毎日更新(できる時は土日も)」を目指して頑張りたいと思います。先生方が学活(HR)や道徳で「何やろうかなぁ?」というとき、「ふたばのブログに載ってたアレをしよう!」と思っていただければ、これほど嬉しいことはありません。何はともあれ今年もよろしくお願いいたします。

アンパンマンのマーチで道徳

前に「アンパンマンで道徳」という記事を書きました。今回は、誰もが「アン・アン・アンパンマーン、優しい君は〜♪」でお馴染み、誰もが知っている「アンパンマンのマーチ」を使って道徳の授業を考えてみたいと思います。

どのような歌詞だったか思い出してみましょう。

アンパンマンのマーチの歌詞

作詞 やなせたかし 作曲 三木たかし

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも

何の為に生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ!
今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君は行くんだ微笑んで。

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも。

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

何が君の幸せ 何をして喜ぶ
解らないまま終わる そんなのは嫌だ!

忘れないで夢を 零さないで涙
だから君は飛ぶんだ何処までも

そうだ!恐れないでみんなの為に
愛と勇気だけが友達さ

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

時は早く過ぎる 光る星は消える
だから君は行くんだ微笑んで

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえどんな敵が相手でも

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為 

いかがでしょうか?幼児だけの歌にしておくのはもったいない、深い歌詞だとは思いませんか?今回 このアンパンマンのマーチを道徳的に分析していきたいと思います。

やなせたかしさんの生涯

まずアンパンマンの著者であり、アンパンマンのマーチの作詞を手がけているやなせたかしさんについてです。やなせさんは、自身が戦争経験者で、食糧危機も経験されています。アンパンマンが自分の顔を食べ物として分け与える姿はこういった戦争経験から生まれているのです。食べ物に困ったことがない現代の子どもたちには想像もつかないような状況でアンパンマンの構想が練りあがってきたということですね。また、やなせたかしさんの弟さんは戦時中海軍に志願し、特攻隊として短い生涯を終えられました。これらを踏まえてもう一度歌詞を読み直してください・・・いかがでしょうか。

「何の為に生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ!」

戦争中の過酷な生活の中、生きる意味を求めている姿がわかります。伊藤博文他、多くの優秀な人材を輩出した吉田松陰が開いた松下村塾でも教えた内容は「生きる意味」だったといいます。
今の子どもたちにも今一度「なんのために生きていくのか」を考えさせたいと感じました。
「忘れないで夢を 零さないで涙
だから君は飛ぶんだ何処までも」
からは特攻隊として戦地に赴くやなせさんの弟への思いが見えます。どんな気持ちでこの歌詞をつくられたのか子どもに考えさせたいです。

 平和学習

戦時中の生きる意味さえわからなくなるような不安、食糧危機、特攻隊、幸せとはなにか、様々なことがアンパンマンのマーチから考えられると思います。子どもたちみんなが知っているからこそ道徳の教材としても使いやすいと思います。平和学習などで使ってもらえたらと思います。
窪田 一志

1986年生まれ、近畿大学農学部卒業、学びエイド認定鉄人講師、理科コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成課程修了、MIE(Microsoft Innovative Educator 2022)取得、Apple Teacher 家庭教師、個別指導、塾講師を経て、神奈川県で5年間中学校理科教師として勤務。現在は大阪府の公立中学校で理科の楽しさを子どもたちに伝えるため日々奮闘中。 教材や教具、デジタル教材の開発、効果的なICT機器の活用方法、カードゲームや問題解決を通してのコミュニケーション能力の育成など自らの実践に基づいた教育活動を展開中。 ブログのアクセス数は月10万pvを超え、中学理科の授業情報をまとめた書籍「100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100」を明治図書から出版。また、ブログがアプリ化されるなど勢いのある教育研究者 兼 教育実践者。 先生向け情報サイト「ふたばのブログ」の他、反転学習や、家庭学習に利用できるオンライン学習サイト「ふたば塾」、中学理科の授業動画を中心としたYoutubeチャンネル「ふたば塾」を運営。 記事執筆、研修・講演依頼、書籍化についてはお問い合わせフォームからお願いします。 【著書】 100均グッズからICTまで 中学校理科アイテム&アイデア100[明治図書出版] 授業力&学級経営力2023年12月号(記事執筆)[明治図書出版] 【協力実績】 株式会社 NHKエデュケーショナル 国立科学博物館 株式会社Gakken 日本テレビ「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」 株式会社 朝日新聞社 企画事業本部文化事業部 株式会社 高純度化学研究所 株式会社 アスウム 株式会社 学映システム 株式会社リバネス(教育応援VOL55) 株式会社ジヤトコ 富山県教育委員会「とやま科学オリンピック」 東京学芸大学 理科教育学分野 高知大学教育学部附属小学校 横須賀市立浦賀中学校 田尻町立中学校 順不同 Apple Teacher MIE(Microsoft Innovative Educator)