私は1年生、光、レンズの単元の導入でいつも1.5ℓの炭酸飲料のペットボトルを持っていきます。そして、目のところに持っていき
「目でっか星人!」
と一発ギャグをかまします。そして、生徒を巻き込み鼻でっか星人など一通り遊んでから
「今日は、レンズについて勉強するで〜。」
と授業を始めます。
これで興味・関心はバッチリです(笑)
レンズは1年生で初めて学習する単元という学校も多いと思います。しかし、光というありふれているが、道筋が目に見えないものを扱うため理解が難しく、特にレンズは生徒に
「理科は難しい!理科嫌い!」
と思わせてしまう最初の単元になりがちです。この難しいレンズの単元を楽しく学ぶためにペットボトルはいろいろ活躍してくれます。
光の授業で使える授業小ネタ集
①ペットボトルで虫眼鏡
ペットボトルに水を入れるとレンズのはたらきをします。このとき、ペットボトルが曲面になる横方向に拡大はされますが、縦方向には拡大されません。このことから、「レンズは素材ではなく、形が大切なこと」を伝えることができます。
また、透明であれば様々なものがレンズになることを伝え。密度の高いダイヤモンドでレンズを作るとプラスチックやガラスに比べて屈折率が高いレンズを作ることができることを伝えても面白いです。
フレネルレンズでレンズの形について学ぶ
また、レンズは形が大切なことを伝えた上でフレネルレンズを見せて
↑フレネルレンズ
その仕組みを考えさせる授業をしたこともあります。班で話し合い、頭を使って問題に取り組み、見事答えを導き出した班は皆いい顔をしていました。思考力を育む良問だと思います。チャンスがあればやってみてください。
↑フレネルレンズの答え
②ペットボトル火おこし
ペットボトルをレンズにして焦点(焦げる点)を黒い印刷物(新聞など)に合わせるだけで簡単に火をおこせます。これはキャンプなどでも使えるテクニックなのでぜひ覚えておきたいです。
ただ、ヤンチャな子どもに伝えるのは怖いですね。ふたばは責任をとれませんので、生徒に伝えるときはよく考えて使ってください(笑)
③ペットボトルで虹作り
ペットボトルはレンズの効果があり、光を屈折させます。光は色によって屈折のしやすさが異なるので、何回も屈折してペットボトルから光が出るときには虹色に見えるようになります。
また、屈折率の高いダイヤモンドは特別なカット(ダイヤモンドカット)をすることで屈折回数を増やし、虹色にみえるということを伝えても面白いです。
以上ペットボトルをつかった光の実験でした。